2/365

元日とその次の日はやはり特別なのである。

育った広島や祖母の家はいずれも太平洋側にあるため、この時期は必ずといっていいほど晴天に恵まれ、何にも追われずに海岸で数時間寝そべったりとかもよくやっていた。即ち気候での思い出補正も大きく受けているだろうが、それでも特別である。

正月特有のガラガラだがどこか気持ちが引き締まる優等列車に乗る事も特殊な癖として自分の中で定着しつつあり、もはや体内時計の年を改める儀礼的なものになりつつあるのかもしれない。今年も御多分に洩れず、今の本拠地で初日の出を見た後、なんやかんやあり広島へ。

そして昨日は墓参りをし、昔よく歩いた祖父母の家までの路をなぞる様に散歩してみた。
カメの水槽の水を掬った汽水域的な場所、機械油の臭いが耐えられなかった路地裏、親の無神経な発言に死ぬほどムカついたガード下。

案外幼少期の思い出は覚えているものである。



もう十数年は経っているだろうに、見える景色は良くも悪くも変わりなく、ただただ道路沿いの生垣で遮られていた光景を労せずして見られるようになった自分の成長を自分で振り返るだけであった。

どこを歩いても海側は美しく、落ち着く景色。
碁盤の目で整備された中心地は歩きやすく、何より歩いていて楽しい。やはり呉は客観的に見ても良い街なのだと、毎年この時期に感じてはスマホで写真を撮りまくる。

ただこの感情が、この街が純粋に好きなのか、学生時代の友達に必ず会える正月あたりのこの街だから好きなのかは分からない。

ただその答えが2/365を大切だと思う理由の最たるものなような気がする。


ということで来年もホッとしてこの2日を過ごせられる様に頑張ります💪

皆様今年もどうぞよろしくお願いいたします。

※昨年の色々な旅行記や体験談は現像追いついておらず、即ち記事が書けるはずもなく。。
毎度良い加減で申し訳ございませんが2023もそんなノリで何卒お付き合いください。。。

2023.1.3  鍋

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