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バーチャル空間でワールドつくったよ -写真展-

お久しぶりです。

今年の目標の一つであった「VR上で写真を展示する」を実現しました。
作成に至った経緯や苦労した点などまとめておきます。

ワールド紹介


作ったワールドはこんなワールドです。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓


1階は外光が一切入らない室内かつ、落ち着きのある美術館のようなイメージで木目調をベースに作っています。
もともと僕は風景写真よりポートレートを撮ることが好きで、
その中でもきれいな明るいファッション誌に載るような写真ではなく、
ちょっと暗めな海外マガジンもあるような写真を好むため
その写真にあうように落ち着きのある茶色を選択しました。

そして2階には
階段から上がって2階へ行ったときに世界観が変わっていると面白いなと思ったので、2階は開放感を出しています。
そのため写真も海や自然の写真ばかりとなっています。

きっかけ


ワールド制作のきっかけは
「CGへの興味」と
「プロのカメラマンでもない自分の写真でも個展が開ける」と思ったからです。

もともとCGに対しては2020年にOculusを買いVRchatをはじめ、
blenderを使ったキャラクター作りも少し触れていました。
しかしあまりの難易度の高さに途中で挫折しています。
Oculusに至っては3D酔いもあり置物と化していました。
2020年コロナ禍でOculusの需要が伸び、品薄だったため転売ヤーから高額で買ったにも関わらず・・・

そんな中、2年越しに自分のやるべきことを再度決めやりきろうと決意し始めました。
キャラクターがダメなら自分でも作れそうな部屋とか作って写真飾ってみよう。
それくらいのノリです。
メタバースという単語が飛び交うようになってきたことも無意識ですが影響している気がします。

やったこと

blenderでモデリングしてUnityで必要な機能を追加するという流れで考えていたので
まずはUnityで出来ること/出来ないことを知ろうとテストから始めました。
blenderはもともと触ってたし、やれば思い出すやろう精神です。

Unityに関しては無知に等しかったため
何から始めていいのかもわかりませんでした。

ただ目的はVRchatへアップロードなので
まずはなんでもいいからVRchatへワールドをアップロードしてみようとチャレンジです。

ですが、VRchatへサンプルワールドを挙げてみるや否や
無限落下地獄に入ります。

↑GIFなので粗いですが、落下→リスポーン→落下→リスポーンしてます。

この原因はunityでリスポーン地点設定をミスっていたことが原因です。
サンプルワールドといえど初めてのワールドアップロードでドキドキしている中、謎に自分のワールドを見上げる落ちていくループに陥ったため
無限落下地獄と命名です。笑

無限落下地獄のときはメニュー画面も開けず強制終了しかできませんでした。
そういった自分のまだ知らないことを出し切るためにもunityでの実験は必要でした。

↓最初につくったテストワールド
unity内のオブジェクトで部屋を作り写真を飾ったのみです。

↓そこからよりテストのためのワールドがこちら
(散らかりまくったのでゴミ屋敷と呼んでいました)

blenderからUnityへもっていくとどうなるのか
Unityの寸法はVRchat内ではどのように反映されるのか
ギミック追加したいからU#やってみよう
などなど、たくさん実験しています。

特にU#については
コード書くだけで何でもできるのであれば書いてしまおうと甘い気持ちで始めましたが、なぜか実行されずそもそもオブジェクト指向もU#の構文もわからなかったので早々に諦めました。
2度とやりません。

ただ写真を選択したときに拡大で表示されるというギミックだけはどうしても実現したかったため
twitterでご協力依頼をDMで送りギミックを提供していただきました。
とても感謝です。
自分が作った個所以外はワールド内にクレジットを記載しているのでぜひ見てください!

そんな過程でUnityを理解し、
あとは作るだけとなってからはblenderとUnityを行きかう日々です。
blenderでモデリング→Unityで微調整→VRchat上で確認
ちょっと違えば、blender→Unity→VRchatの繰り返しです。

・最終的なblender

・最終的なUnity

そうしてワールドが出来上がったのが5月末。
いよいよ世界に公開できるとウキウキしていましたが
なんとVRchatのランクが足りず一般公開できないという壁にぶち当たりました。
こればかりはどうしようもない。
なので、VRC+という課金システムを使用し、お金の力を使って一般公開までたどり着きました。

月額製の課金なのでひょっとしたら来月になればワールドが消えている可能性があります笑

苦労した点

ワールド制作で苦労した点は山ほどありますが、その中でもこちら。

・blenderからUnityにもっていくとオブジェクトが透ける
・クエスト対応したとき、ワールドのサイズが100M超えてアップロードできなかった
・ベイクが焦げる

オブジェクトが透ける問題を調べていくと3DCGでは一般的な話のようで、オブジェクトの面が裏面になっていることが問題のようです。
しかし、blenderに戻って確認してもオブジェクトはちゃんと表面になっていました。
結局は表面になっている面を反転させることで対応しました。
それによりオブジェクトが透けることはなくなりましたが、光の反射の仕方がおかしくなったような気もしました。。。
クエスト対応した時の100M超えについては、PCで85M程度だったにもかかわらずクエスト対応したらなぜか100M超えてしまいました。
ワールド軽量化の知識はなかったので、部屋の装飾としてつかっていたソファーのオブジェクトを削除し再アップロードしました。
ベイクが焦げるについては、UV展開をしていなかったことが原因です。
2年前blender挫折した時の要因の一つがUV展開でしたが、またやることになるとは。。。
とはいっても所詮平面なので、面が重ならないように適当に展開したらベイクも正常に行われました。

ちなみに解決をあきらめた問題はこちらです。
・オーディオソースの停止方法
・容量軽減化
オーディオソースについては停止方法不明のため永遠に音楽が流れます。
ワールドはyoutubeが見れるようにも作ってありますが
たとえBGMがうるさいとなっても停止する方法がありません。
容量軽減化はそもそも知見もなく、調べて実行する体力もなかったためアップロード最優先としました。

最後に

もともと写真が飾れる展示場をイメージ(長方形の部屋を複数作るのみ)して作り始めましたが、あれよこれよと方向転換し、家のようなギャラリーのようなものが出来上がりました。
自分の作ったものがVR上でよりリアルに体感できることがとても嬉しく感動します。

VR内で撮った写真も飾っているのですが
飾ってみると撮った時の記憶やワールドの空気感がよみがえってきて
リアルな写真じゃなくてもエモさがあるんだなと知れたのは面白い発見です。
写真がリアルなのか2次元なのかバーチャルなのかなんて関係なく、大事なのは記憶なんだなって感じます。

あと自分の写真の背景を話すのって面白いです。
普段自分の撮った写真について話すことなんてなく、SNSにアップして「いいね」や「コメント」もらって終わりなので、来てくれたフレンドが質問してくれたり自分で話したりすることで、よりワールド作って良かったと思えました。
あとは自分が撮ったものを自分で話しているだけなので、究極な自己満のような感覚を味わえました笑

今後のワールド制作としては、せっかくVRなんだから、リアルのような世界観にファンタジー要素融合させたら面白いなと思ってます。
乞うご期待です。
では、長文となりましたが読んでいただきありがとうございます。

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