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南方海域でのオフショアジギングに必要な装備 (1) 服装編

私のNoteでは、南方海域のオフショアジギングに特化した記事を届けたいと多います。
沖縄県や鹿児島県をはじめとした南方海域のジギングというのは、関東や関西などで行われるジギングとは全く別物と言っても過言ではありません。
実際、私も初めて体験した時に、あまりの違いにカルチャーショックを受け、そこからどっぷりハマってしまった一人です。

鹿児島県や沖縄県などの多くの遊漁船や釣具屋に足を運び、時間とお金を大量に投資して得られた実体験をもとに、ベストプラクティスをまとめています。
なるべく初心者の人にもわかりやすいように、記載するつもりですが、わかりにくい部分があれば、コメント欄からフィードバックをお願いいたします。


本記事は、服装編となります。装備一覧とポイントについて示します。

服装類 オールシーズン

  • 帽子

  • サングラス

  • ネック・フェイスカバー

  • レインコート上下

  • 自動膨張式ライフジャケット

  • フィッシンググローブ (Optional)

  • 速乾性のある衣類

  • マリンフィッシングシューズ

  • 日焼け止め

  • 帰港後用の着替え (Optional)

ポイント:
南方海域でのジギングは、他地域と比べて、船上で過ごす時間が非常に長くなりがちです。例えば、5時出港、18時帰港みたいなケースはザラにあります。そして、その間、太陽からの日差しと海面からの日差しの照り返しの両方を浴びることになるので、船上にいるだけで思った以上に体力を奪われてしまいます。
そのため、帽子やサングラス、ネック・フェイスカバーなどを着用し、太陽光を直接浴びないようにして、体力を温存することが重要になります。日焼け止めを塗るのも同様の理由です。

速乾性のある衣服を身につけることも重要です。船上では、特にポイント移動中などに、思わず海水を浴びてしまうことがあります。そして、海水を含んだ布は、真水と比べて、乾きにくいです。綿100%の服は海水で濡れた時には全然乾かないので、ポリエステルなど速乾性の高い服がおすすめです。

船上は常に海水で濡れているため、滑りにくいサンダルは必須です。街歩き用に作られたサンダルは、船用としてはおすすめしません。一方で、船専用サンダルは、濡れた船上でも滑りにくい設計になっており、例えば、shimanoから出ているEVAIR マリンフィッシングシューズは手頃でおすすめです。

グローブの使用は、人によりますが、私の場合は、疲労軽減と安全のために利用しています。
オフショアジギング用の大型ベイトリールはレベルワインダーがありません。そのため、ジグを回収する際、親指でラインの位置を調整しながら、スプールにラインを巻いていく必要があります。南方海域で利用するジグの重量はかなり重いので、ラインに高負荷がかかり、結果として、何回か回収作業を続けると親指の皮膚が切れてしまいます。(私の場合は)
それを防ぐために、グローブを利用しています。
具体的なメーカーとしては、shimano, daiwa, xesta, mazume, pazdesign, fisherman 辺りかなと思います。ジギング用には、親指と人差し指の部分が強化されているものが多いです。
一方で、感度が悪くなるからグローブはつけない、という方もいますので、本当にこれは好みの問題だと思います。

自動膨張式のライフジャケットには、腰巻式と首掛け式があります。落水した時のことを考えると、首掛け式がいいのかなとは思いますが、多くの方は腰巻式を利用しているように思います。
海事管轄の国土交通省のサイトを参考にしてみてください。

https://www.mlit.go.jp/common/001197803.pdf

そして、桜マーク付きType Aのものを着用しましょう。

上のリンクの引用ですが、着用しない場合、「船長」に対して、以下のような罰則があります。ちゃんと守りましょう。
Q1. 小型船舶に乗船する場合には、安全基準に適合したライフジャケットを着用していなければ違反になりますか?
A1. 船長には、小型船舶の船室外に乗船するすべての者に対して、国の安全基準への適合が確認されたライフジャケットを着用させる義務があります。
 したがって、小型船舶の乗船時に国の安全基準への適合が確認されたライフジャケットを着用させていない場合には、ライフジャケットの着用義務違反となり、違反点数が付与されます。なお、国土交通省が試験を行って安全基準への適合を確認したライフジャケットには、桜マーク(型式承認試験及び検定への合格の印)があります。


服装類 夏季

  • 上半身用ラッシュガード or アームカバー

  • 下半身用ラッシュガード or レッグカバー

ポイント: 
夏季の服装は、上述の通り、いかに太陽光を直接浴びないようにするか、というのがポイントになります。ラッシュガードもおすすめですが、腕だけや脚だけのラッシュガードも売られているので、それらをうまく使い分けましょう。
長袖のラッシュガードの上に、ポリエステルの半袖Tシャツを組み合わせている方も多いですし、私の場合は、アームカバーとポリエステルの半袖シャツを身につけて、なるべく涼しくなるように工夫しています。


服装類 冬季

  • ニットキャップ

  • ネックウォーマー

  • 冬用シェルジャケット・パンツ

  • 防寒着、防寒インナー

  • 冬用フィッシンググローブ

  • ネオプレーンソックス

  • 防水ウィンターブーツ (mazume, リバレイ)

ポイント:
冬場の釣りはいかに身体を冷やさないかがポイントです。南方とはいえ、鹿児島では冬は時々雪が降るくらい寒くなることがあります。
私は、フリースや登山用の防寒下着 (モンベル等) などをインナーとして重ね着し、アウターとして冬山用のシェルジャケットとパンツを着ます。中にライトダウンを着ることもあります。
冬でも油断すると海水を浴びてしまうことがあるので、アウターは防水素材であることが必須です。
そして、ジギングは筋トレのようなスポーツなので、ウェアの内部が汗で蒸れてしまわないよう、透湿性も兼ね備えるウェアが理想的です。

足元については、カナディアンブーツと呼ばれる、ファー付きの防水防寒ブーツを利用しています。冬季の釣りの快適さは、地面からの冷気をいかに遮断できるかにかかっています。厚手の靴下の上に、ネオプレーンソックスを履いて、その上からブーツを履くことで足元からの冷えを防いでいます。


どこで買う?

  • 釣具屋 (大手、プロショップ)

  • 登山用品店

  • ワークマン

釣具屋でほとんどのものは揃いますが、釣具ブランド品は高価格になりがちです。価格を抑えたいということであれば、上州屋や釣具のポイントなど、大手のプライベートブランド商品を販売しているお店に行くのが良いでしょう。
オフショアジギングに力を入れているようなプロショップに行けば、かっこいいギアもたくさん販売されているので、こだわりたい方は、プロショップに行ってみるのがいいでしょう。

レインウェアなどは登山用品店もおすすめです。
同じ機能性を提供するウェアの価格を比較すると、登山ブランド品の方が釣具ブランド品よりも安い傾向があります。これは圧倒的なユーザ数の違いによるものでしょう。
実際、登山用品のモンベルのレインウェアを着ている方は非常に多いです。私は、モンベルの冬用インナーを愛用しており、速乾性と防寒性を両立させている優れものとなっています。

ワークマンもおすすめです。
上の二つと比べると、劇的に安いので、短い期間にガンガン使って、痛んだら買い替える、という使い方に向いていると思います。私もワークマン愛用者です。

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