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text:デザイン担当した本です→[カルト・ロック・ポスター集 1972-1982]

https://note.mu/amcd_grfk/n/nef821e782978

「カルト」と言って思いつくようなヤホワ13やチャールズ・マンソンなどのポスターは残念ながら収録されてなく、グラムロック〜ニューウェイヴのポスター多め。結構資料性高いというかパラパラめくるだけでも、デヴィッド・ボウイやロキシーのポスターを自室に貼りまくってた当時のスメルズライクアティーンズスピリチュアル気分に浸れるかと。

ロックというものに今以上に心酔できた時代。ロックスターが印刷されたポスターは、神々や精霊や呪文を載せた護符のようなもので、それを貼りまくったベッドルームは当時のロック好きな少年少女にとって結界だっただろう。

カバーのデザインは、大竹伸朗さんの「全景」展を見て(インナーワールドの全景にして異界。大好きなので3〜4時間くらい滞在しすべての展示物にノックアウトされたけど)、「ベタベタ貼られた」ものの力強さみたいな感覚(ポップアートとは「貼る」もの)に圧倒された影響もあり、ポスター画像をわざわざプリントアウトしてカットして、テープでベタベタ貼ってつくった。

本文〜本体表紙では自分のギター(Dan Electro 59-DC)の画像も素材にしている。これはギター好きの同僚とギター談義になり、デジカメを渡され「ギター見たいから自宅で撮ってきてよ」と言われギター自慢のためだけに撮影しただけだったが、数ヶ月後にまさか転用することになるとは…

付録のポスターには僕は断然スーサイドを提案したけど、結局は片面デヴィッド・ボウイ/片面スーサイド(両面印刷)で落ち着いた。

一時期アシスタントしたくれた学生さんが、僕がデザインしたと知らずに、この本を桑沢の図書館から借りてよく見てくれてた。

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