15時17分、パリ行き

Amazon Primeで鑑賞。

”2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速列車タリスが発車した。フランス国境内へ入ったのち、突如イスラム過激派の男が自動小銃を発砲。乗務員は乗務員室に逃げ込み、554名の乗客全員が恐怖に怯える中、幼馴染の3人の若者が犯人に立ち上がったーー。"

上記のAmazon Prime内にある説明文に誤りがあるわけではないけれど若干のミスリードがあり、実際には幼馴染の幼少期からその事件までが物語の大半で、実際の事件の模様は後半1/3程度でしかない。その少年たちが成長する物語も特に大きな引きがあるわけでもなく見応えがあるわけでもないし、事件の模様だけではあまりにも尺が足りないので、その成長期とその中に出てくるキーワードで上手く脚本を整えたという印象。なので、クライムサスペンスな内容を求める人には退屈な内容になるかもしれない。

この作品のキモはなんといっても幼馴染三人を実際に事件に遭遇した本人が務めている事であり、そのアイディアを採用したクリント・イーストウッドは賞賛したい。それは最後に事件後フランス政府から表彰されるシーンに詰まっていて、新たに撮影された映像と当時の映像を上手くオーバーレイさせて、当時のフランス大統領に表彰される様子を違和感なく落とし込んでいて、それはこの作品でしかできない演出方法なのでそれだけでも新たな感動に観る価値はあったかもしれない。

5点

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