大切にしている「5K」


題名からは何のことかよく分からない ですね。
私、高校生のアメフトコーチの他に、大学にて非常勤講師をしており、今週から後期の授業が始まりました。
4月から7月末まで前期授業を担当させて頂き、その時は選択授業で且つ水曜5限開催ということもあり、生徒も非常に少なく寂しかったのですが。。。(週の真ん中で、しかも5限で選択。僕なら確かに出ないかもと笑)

さて、後期から必修で3限ということもあり、1クラス約20名強の学生さんと成長していける機会を頂きました。
今週は第1回目ということもあり、授業の目的、進め方など概要をオリエンすることがゴールとなりました。
その中で、今後3ヶ月の授業において大切にしてもらいたいこととして「5K」を発表しました。

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これは、高校生にも常に伝えており、私自身も仕事をしていく上で大切にしている要素です。

・感じること

大学の授業のテーマでもあるのですが、先ずは色々なことに「興味/関心を持つ」ことは大切で、「他」を知ることで「自」を客観視できたり、「外」を見ることで視野が広がったり、自分自身を高めていくために必要なことだと思います。

基本スキルとしては、相手がどんな性格なのか人となりを知ることで交友関係(ネットワーク)を深く築いたり、相手が何を言わんとしているのかを感じるとることで本質を見極めたりしていけます。

組織運営においては、いつもと違う「ちょっとした違和感」を見抜き、早急な対処をすることでその後の結果が大きく変わります。逆に言えば、「ちょっとした違和感」を気が付けない、もしくは、なあなあに放置してしまうことで、組織がいきなり崩れ始めたり、急に「辞める」という人が出てきたりもするものです。良い文化を構築することは積み重ねであり根気の要ることではありますが、崩れてしまう時は本当に速いものです。

・考えること

何かを感じた時に、「それが何故なのか」「何が起こっているのか」と考えることと、「へー」と受け流したり、表面的な情報だけを捉えていると、この後の「決断」に大きく影響を及ぼします。

その事象が一過性のものなのか、継続的なものなのか。局所的なものなのか、根本的なものなのか。など背景や状況、要因と結果などを良く考えることが大切です。

また、組織一人ひとりが自ら「考える」組織は非常に強く、仮に間違った方向に走るメンバーが出てきたとしても「根っこ=考えの元」を整理すれば一致団結して良い集団になったりするものですが、「受け身」の人がいる組織は結局他人任せで責任のなすりつけ合いのような組織になってしまいます。

・決断すること

色々な可能性を検討、議論し尽くした結果「自分が意思を持って決める」ことが非常に重要で、自分自身の逃げ場を無くす意味でも、最後は「自分が決断した」と胸を張れる状態を作ることで責任感がグイっと増します。

僕も仕事では上司からの意見も聞きますし、議論において自分と違う意見が出る場合も多くあります。また、最終決裁が自分でない場合も多数です。それでも組織として何かを決める瞬間には、自分が腹落ちしている状態であり、他の人にも説明できる状態であり、決めた後から真っ直ぐに信じて走りきれるようにしています。(誰が決めたから、とならないようにしています)

コーチをしている高校生に対しても、同様の事を求めており、仮に私が最終決裁者だった場合でも、議論では対等に、且つ、僕は問いかけや意見出し、ファシリテーションの立場になることも多く、最終的な責任は自分が取る前提で、高校生が「自分達が良いと思ったから決断した」という状態でMTGが終わるように心掛けています。

・行動すること

やろうと決めたものは、何より、先ずやってみる!そして、行動内容は途中で変更しようとも、目的/ゴールの達成まで、やり切ってみる!ということだと思います。

行動していると、当初想定と違うなど想定外の事も良く起こり得ます。そこで止まってしまうのか、次のアクションを起こせるのかで大きな差が生まれますし、兎に角、行動し続けることが結果を出すための近道です。

高校生で言えば、ご飯を頑張って食べ続けることで体重が1kg上がった、走り続けることでタイムが1秒縮まった、など成果の大小に関わらず、結果を出すために行動するメンバーを讃えるようにしています。マネジメント観点で言えば、この行動を褒めることが、メンバーの次なる大きな行動に繋がる(行動量/質はモチベーションに大きく左右されやすい)かと思います。

・工夫すること 

どんなことでも良いのですが、自分なりの色を付けるのが必要だと思います。根幹には成果を出しやすくする為に、という事がありますが、例えば、相手の立場に立って何ができるのか、他の人との違いを出すために何ができるのか、などをイメージすることが大切なのかなと思います。

頼まれた仕事でも機械的に行うわけではなく、自分に頼まれた仕事のパーツが他のパーツと組み合わさった時にどのような完成形になっているのか(=仕事全体のゴールは何か)、何に使いたいのか、どのような表現をしたいのか、など、常に先々を想像し具体化することで仕事の生産性や質を上げられます。

メンバーに仕事を依頼する際でも、速い完了、考える訓練など仕事を通じて何を成し遂げるのか、求めるのか。相手のレベル感なども踏まえての難易度調整。などを行うことで組織レベルの向上にも繋がります。

個人としての成長速度を高め、組織力向上も促していくために「5K」が大切だと考えており、高校生にも大学生にも(僕自身も)身に付けていって貰えたら良いかなと思い、常に意識をしています。