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水曜日のドロステ

『セキヤ泥だらけ #13で紹介した音楽について。

三浦透子「FISHANDCHIPS」
作詞/作曲/編曲:津野米咲(赤い公園)

三浦透子さんを知ったきっかけは、映画「天気の子」。
あの歌声に一瞬で虜になり、映画を観終わってからは何度も脳内でリピートしていました。

そして再び彼女の声と出会ったのが、今年の5月。
1st mini album 【ASTERISK】(アスタリスク)
全7曲、トータルで約30分。
朝の通勤電車でなんとなく再生ボタンを押してみたら、あっという間。

アルバム全体を通して風や水の流れのようでスルスルと体に馴染み、透明で爽やかなものだけが残るようでした。

なかでも特に気に入ったのが、7曲目の「FISHANDCHIPS」。
異国情緒溢れるイントロ。
耳触りの良い音の重なり、たくさんの楽器と声。
たぶん私は、音の要素が多いものが好きなのだと思います。

歌詞的には宵の口や夜中っぽい感じだと思うのですが、曲からイメージしたのは夜明けの青紫色の世界。
そして丸や四角の立方体と、窓から見える凪いだ海の景色でした。

さらに歌詞も良くて。
もう、一小節目からうっとりなのです。
言葉の繋ぎ、選び方がとても好みでした!
(津野さん素敵!)

特にこちらの歌詞が深く自分と重なった部分。
ーーーーーーー
カテゴライズ好きな色のレンズの
サングラスでご自由にどうぞ
こっちも勝手に息をしている
ーーーーーーー
話しても理解されないことや、勝手にカテゴライズされてしまう場面は必ずあって、でもそれは仕方のないことだと思ってはいるのですが・・。
そんなもやもやなグレーな気持ちを、この3行が、たった3行で!晴らしてくれたのです。

静かな透明なメロディに乗る、濃くはっきりとした歌詞。
そのコントラストに毎度胸打たれ、溜息がでるばかりでした。

「どうぞ、ご勝手に」をそっと忍ばせつつ、生きていこうと思えた1曲。
よかったら聴いてみてください。

#ラジオ #text #めも

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