2023-11-09の日記(ぶよぶよ探しの旅)

 僕達は椅子に座っている。小学校等で使われる座り心地の悪い椅子に何にしても狭すぎる机が横並びに3つ繋げてあって、それが3列ズラっと並んでいる。僕は左の塊の、それも僕だけ列と列の間にひとり椅子だけで座らされていて、「なんで僕だけ変な位置なんですか?」と聞く。
 そこで視点が一転して、それらを第三者視点で見ていることに気づく。彼らは昔のアニメゲームのような解像度の低い姿をしていて、僕は懐かしいなぁと思う。僕は視点をゲームのようにy軸を固定してグルグル回せることに気づき、周りを見渡していく。すると周りのクラスメイトが、ぐすぐすと泣き始める。
 何周かしたところで世界が暗転して、パッと開ける。解像度が少し上がっていて、それでも僕の知る現実よりは荒い。マップも拡がっていて、教室の外の風景も現れる。よく出来たパノラマを見るようにグルグルと視点を回していると、泣いているクラスメイトの数が増える。
 またまた世界が暗転して、パッと開ける。さらに解像度が上がり、ほとんど現実と変わらなくなった。マップは拡がって、周りの都市も見える。その時にはもう、僕は自分が視点を回している事も忘れていて、クラスメイトはわんわんと泣いていた。
 僕は彼らがなぜ泣いているのか分からなかったが、後ろで1人見ていた先生が「まあエトーが遊んでたんだけどね」と言った。僕は動揺して、クラスメイトは全員驚いた顔で僕の方を振り向いた。
 するとみんなゾロゾロとジェットコースターに乗り込んでいく。僕も乗り込むが、怖さを誤魔化すように目をつぶって寝たフリをする。目をつぶっているので、全然怖くなかった。でも平衡感覚が失われて、僕はその場で立っていることができず宙に吊り下げられているようにぶらぶらと歩き続ける。それを見てクラスメイトは笑っている。
 
 僕達は急に何者かに「ぶよぶよしたものを探せ」と言われる。そこで僕達は自分の体がアメーバの中心に顔がついたような生物になっていることに気づく。
 僕達はぶよぶよしたものを探して旅に出る。僕は我先にと、群れからはぐれるスピードを出す。それでも全然はぐれることは出来なくて、結局みんなと探した。
 透明の木の実を頭にかぶせてみたり、海の底の汚らしいウミウシを触ったりした。それでも見つからなかった。
 そしたら、急にクラスメイトが元の姿に戻ってボール遊びを始めた。僕は「なんで急にボール遊び始めんの?」と言う。クラスメイトは「やりたいからやってるけど」と答える。僕が「じゃあ、行ってらっしゃいってことかな?」というと、クラスメイトが全員ムカついた。次々にクラスメイトは僕の悪い点を口撃し、僕は一人になった。
 僕は早口で、「でも君たちは、やりたいことをやり尽くして、なんの幸せもなくなった時に、結局俺のやってきたぶよぶよ探しを1からスタートしなくちゃいけない状態になるんだよ?それでもいいってことなら行ってらっしゃいってことかな?って聞いたんだけど」とまくし立てると、その場のみながそれは正しいんじゃない?といったような態度になった。
 僕はそれに満足した。そして、目覚めた。


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