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夏いつ終わった?

 怒ってるのかな?とずっと思っていた人がただ眉をしかめるのが癖なだけだと気づいてからコミュニケーションが楽になった。何ごともわからないことが一番怖い。怒る人は大体分からないことが不安で怒っているし、分からないことがあるのは単純に怖い。虫歯があるか無いか分からない状態で歯がしみたりするのは怖いし、何が原因か知るのは怖いけど分からないよりはよっぽどマシだと思う。

 そういえばワクチン2回打ったけど抗体できた気がしない。5Gが受信できたり磁石が体にくっくような変化があるとはさすがに思ってなかったけどまじで何の変化もない。副反応にあれだけおびえて受けたのに意外とあっけない。体調悪くて薬飲んだ時にも思うけど飲むだけで自分の体調を変えるのほどの物なのに成分として何飲んでんのかわかってないし、そもそも体調不良にしても体内で何が起きて体調が悪くなっているのか分かってない。わかってないまま苦しみわかってないまま死ぬの怖すぎる。でも、ちょっと医学的な知識があったら普段自分の不調の起こる部位や感覚で自分の死因くらいわかるんじゃないかなーと思う。 でも生死にかかわることで「わかって」しまうのはしんどいだろうからできるだけ分からずにいたいな・・
 お客様相談窓口の仕事をしていた時は相手の第一声でそれが何に対する問い合わせか分かるようになっていた。「解約したのに料金が来てて~」といわれたら「あー請求遅れだ」みたいな・・。そういえばシャーロックホームズの作者のコナンドイルは医者だった気がする。ホームズのモデルになった医学部時代の先生がいて、その人は患者を見た瞬間に病気をあてたりしたらしい。一見したら占い師的な能力だけど実際はスピリチュアル的なものじゃなく蓄積された経験とか知識によるものなんだろうな。実際ホームズの知識量は異常だし。逆に言えば第六感とか神的なもので推理しているわけじゃない。
 まあでも作者は後半降霊術にはまって幽霊と交信したりするんだけど・・当時は科学的な職業の人も降霊術の研究をしていたっていうけど言葉で説明できない、それこそわからないものの理由付けするのに一番適切だったのかな。
 私自身未確認生物とか妖怪、幽霊のようなオカルトは好きだけど妄信はしてない。というか、したくてもできない。見たことがないからかもしれない。でも、どんな現実主義の人でも鳥居とか神社、お墓やお地蔵さんを雑に扱えないのって言葉にできないなにかがあるからなんだろうな~と思う。分からないものは怖いけどわからないものはふつーにあるし、わからないということをある程度許容していかないといけない。全部わかろうとしたらどっかで矛盾が生じる気がする。

 それにしても急に夏終わったな。毎年9月頭まではもうちょい夏の余韻があるイメージだったけど今年はきっちり9月1日から秋になった気がする。秋の気候が一番好き。今年は魔女みたいな格好をしたいと思っているので高校生ぶりにアクセサリーを付けたり頻繁にネイルして浮かれていたのだけど花粉症になり始めているようで早速つらい。秋と春が一番好きなのに一番過ごしづらい。こんだけ生きてきて花粉吸っているハズなのになんで抗体できないの?花粉症ってそもそもなんなの?わかんないから怖いんだけど…そもそも調べろって話だけど

 夏ごろからバイトの時はいつも お~い お茶の1リットルペットボトルを飲むようにしている。安いしキャップがあって便利。あと何がいいって季節の俳句が載っているところ。まだ夏の俳句だからちょっともの悲しさがあるけど俳句を見ると厳かな気持ちになるし私もちょっと送ってみようかなーとすら思えてくる。高校時代の同級生が毎日お~い お茶の濃いのを持ってきていて、渋いなあと思っていたら妹の俳句が採用されて一年分のお茶が送られてきたからだと言っていた。それから俳句のコーナーを見るたび「この人の家にも一年分のお~い お茶が・・」という気持ちで見てしまう。 

 最近好きになったことは読書で、結構なスピードで読んでるので唐突ですが感想を簡単に書いていこうとおもいます。 


7月 
・「化物語上」西尾維新
二週目なんだけどやっぱ原作の方がキャラクターの心情補完できてたのしい。あと、頭の良いキャラクターしかいないから無駄がなくていい、動作や身につけているもの、言葉尻からキャラクターのしがらみが感じられて映像以上の情報量。最近人と話す機会が減って改めて思うけど、人が人といて一番楽しく感じるのって会話で、会話が楽しくできる相手がいるかいないかで人生の充実度がかなり変わる気がする。誰でもいいわけじゃない。なので阿良々木君は架空のキャラクターとはいえうらやましい、西尾維新はこんな風に会話できる相手いるんだろうか、

・「シャーロックホームズ 恐怖の谷」コナンドイル
前半と後半でこんなテイスト変わると思わなくてびっくりした〜〜ネタバレしないように感想言おうとすると何も言えない〜面白かった。シャーロックホームズってどれも割と読んでいて怖いので推理者というよりホラーのイメージが強い。わからないものは怖い

8月
・「もういちど生まれる」朝井リョウ
大学生のとき読んでいたらもう少し周りの人に優しく出来たような気がする,みんなそれぞれの地獄があるよな…近くの人のことしかわからないしそれすら危うい。絵描きの子のセリフが忘れられないし自分の中で大事にしようと思った。

・「わたしをくいとめて」綿矢りさ
綿矢りささんってあんな可愛いのになんでこんな内気で冴えない変な女の子の心情描くの上手なの…一人でも焦燥感を感じていないけどなんか穴が空いてるようなあのかんじ、すごくわかる…よかった。一人脳内でいろいろ考えて静かに暴走するかんじもぐっときた。これを読んで私じゃん・・と思う人ってどれだけいるんだろう。私の周りには多そうだけどマイノリティな気もする。そうでもないのかな。そうだといいな。

・「もものかんづめ」さくらももこ
3行でまとめられそうな出来事も面白くかけちゃうからすごい。才能あり過ぎてよんだあと日記書くのいやになってしまう。中学生の時一度読んだことがあったけど今読むとまた違う。ネガティヴなことに割く文字数を最小限にしていて人としての強さを感じた。

・「ピノッキオの冒険」カルロ・コッローディ
一番印象に残ってるかもしれない。キリスト教のオマージュがかなりあるらしいのだけど私にとってはライブイズストレンジ2というゲームと被るところが多くて、これが元ネタになってたのかあという感じ。LIS2でもキリスト教がストーリーに深く関わってくるしね…面白かった!!


・「四畳半タイムマシンブルース」森見登美彦
ヨーロッパ企画も森見登美彦も大好きなので俺得でしかない。かなりそのままだけど大切なところはずらしてるかんじ。よかった〜、明石さんと付き合いたい〜

・「きまぐれロボット」星新一
中学のとき表紙の絵が可愛くて一目惚れして買ったのを思い出した。ショートショートってそれだけで長編書けそうなテーマのものもあるのにあんなにあっさりストーリーを終わらせられてすごい、潔い。

・「斜陽」太宰治
太宰は軽く読み始められるから読み進めちゃうけど読後感良くなくて少し後悔する。パンドラの匣と正義と微笑が好きなんだけど読み直したらまた印象変わるのかな。斜陽は多分三週目くらいだと思う。ちょうど主人公と同い年になっていて初めて感情移入してしまった。つらい…


 何も考えず、限りなく透明に近いブルーを読み始めたんだけど太宰の後で濃い味が続き過ぎたので並行して化物語中を読んでる。神原の中にこんなところでも戦場ヶ原の影響があったんだーと面白い。

 なんかうまい文章が全然書けないな、考えていることがうまく文章にできないのは今たくさんインプットする時期なのかもしれない。なんかこういうのは波がある気がするので・・。お知らせできることが今年まだあるので頑張るぞ〜!

 最後に一句よんでみようかな
「秋服と 春服の差が わからない」

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