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舞台挨拶つき、映画『俺を早く死刑にしろ!』を観てきたんだ。

ごきげんよう。雨宮はなです。
予告編を観て少し気になっていたものの、ちょっと気になる点が多く劇場鑑賞を見送ろうとしていた作品、
『俺を早く死刑にしろ!』を観てきました。

※すでに公開済みの作品のため、この後はネタバレアリで進みます。

鑑賞のきっかけ

予告編を観て「自殺のための殺人」「死刑を要望」「教誨師の女性」といったキーワードに興味を持ちましたが、同時に不安な点がありました。

①主人公の男性が舞台演技だったこと
②教誨師の女性が「死刑囚に恋をする」という設定
③「神様」という言い回しだったこと

では、なぜ劇場鑑賞に踏み切ったのか。
それは、映画『鬼が笑う』の出演者さんが舞台挨拶に登壇すると知ったからです。
台詞は少ないながらとても気になる役者さんでしたので、他の作品でのご活躍もぜひ観たいと思い劇場へと向かいました。

不安点は解消されたのか?

不安①主人公の男性が舞台演技だったこと

解消されました。
そもそも、この作品がもとは舞台作品だったらしいです。
予告編で観られるようなヒャッハーオラオラな演技だけでなく、少年のようなはしゃぎ方や、年齢を重ねた大人のような静かさもちゃんとみせてくれます。

それに、主人公の役割を考えればヒャッハーオラオラになるのは当然でした。
彼は「見てもらうために殺人と自殺をする必要があった」のです。
舞台を整え、必要な役割を演じている状態ですから、あの言動になるのは必然でした。

不安②教誨師の女性が「死刑囚に恋をする」という設定

解消されました。
サラッとネタバレになりますが、そもそも彼女は教誨師ではなく、死刑囚に恋もしていませんでした。
頭でっかちで、育ちの良い人間特有な思考回路を持っている感じ…が、設定と演技だったことには驚かされつつ、「そうだよなあ」と納得。
そして、そんな設定の人物を彼女が演じるというのがとても皮肉でニヤッとしてしまいました。

不安③「神様」という言い回しだったこと

解消されました。
私も最近、友人の影響で少し知るようになっただけですが…。

まず、教誨師になるキリスト教徒はプロテスタントだけ。
そして、参加させてもらった礼拝の記憶からすると、彼らは「主」と呼びかけることがほとんど。
「かみさま」という表現はあまり使わないように思いました。

ですので、予告編で「かみさま、私は好きになってはいけない人を好きになってしまいました」というセリフが聞こえたとき、
不勉強なのか演出なのか…とそこで観たい気持ちにブレーキがかかってしまったのです。
(このもやもやは『マイ・ダディ』という作品でも感じましたが、おそらくその作品では演出だと思われます。)

舞台挨拶

お目当ては小池誠徳さん

映画『鬼が笑う』で「山田」という主人公が働くスクラップ工場の同僚を演じていた方です。
佇むだけで存在に意味を持たせられる役者さんです。
「佇む」って難しいと思うのですが、私は彼の持ち味は「佇む」だと思っています。

趣味のお話を聞いてもっと知りたくなった

『鬼が笑う』のパンフレットにある紹介欄に、役者を志すようになったのはわりと遅めだったとありました。
それを感じさせない存在感と演技力が素晴らしいのはもちろんなのですが、人としてとても興味深い方だと思えるトーク内容でした!

最近ハマっていることは「ジャムのとろみを追及すること」だそうです。
お料理にハマるとか、ジャムづくりが好きとか、そんなのはきいたことがあります。
ですが、「とろみ」にあんなに注力される方は初めてでした。

お話されているときの言葉遣いも、ただ丁寧なだけでなく本を読まれる方なんだなあと思えるものでした。
あんなにしっかりした言い回しで話す方は久しぶりにお見掛けしました。

おわりに

読み返してみると、あまり作品について言及できてないですね。
別記事でちゃんと感想や考察をしようと思います。
この作品は池袋シネマ・ロサで16日(金)までしか上映していないため、
まずは紹介の意味も込めて投稿しました。

最後まで読んでくれてありがとうございます。
ではまた次の記事で。ごきげんよう。

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