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作業と仕事

  店舗や流通、サービス業などでは、人手不足に陥ると、本来管理部門にあるべき人が作業にまみれがちですよね。そして、手元の作業の効率やスピードの向上を考え始めます。そうして現場に溶け込んで、人手不足であることに目を向けなくなってしまう。

 私は、以前の記事「一流を知る❗」で、起業前に同業で、会社員をしたことが、起業後にとても役に立ったことを書きましたが、入社時に人事部長から、
「早く会社に無くてはならない存在になって下さい。」と言われました。
 私はその言葉を胸に、意気揚々と働きはじめました。まさにその現場は慢性的な人手不足で、私はマネージャー的な立場にいながら、ひたすら作業にまみれていました。。そんな時、新しく配属になった店長に言われたのが、
「いつまでも作業にまみれるな。一刻も早くお前に替わる人材を育てろ。それが仕事だろ。お前が浮かなければ、俺が外に出られないじゃないか!」
という言葉でした。
 私は雷に撃たれたような気持ちになりました。厳しい言葉ですが、仕事の本質を捉えていますよね。

 それから私は、今まで以上にスタッフとコミュニケーションをとるようにして相互理解を深め、皆のモチベーションを高めることを考え、従来よりも小刻みにシフトを調整して突発的に穴が空かないように工夫しました。
 便りになる人材を見極めて、それまで私がしていた作業を割り振り、時給で報いるように
上に働きかけて、体制を整え直しました。
 一年はかかったでしょうか、人手不足は解消し、私は定期的に休みをとれるようになり、店長は不在がちになりました。なにより、売り上げが上がったことが一番の喜びであり、起業後の店舗運営に大きく役立ったことは言うまでもありません。

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