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2023年5月30日の夢 肝心なところが思い出せない

 夢のなかで、前後の流れは忘れたが、ピエール瀧に褒められた。公園のような場所で向かい合って立っていて、ぽんぽんと肩を叩かれていた。たしかそこまでトラックに乗ってきたのだったような。人に褒められるなんて久しぶりだなぁと思った。なにを褒められたのかはおぼえていない。

 スイカを買ってきて、実家の家族みんなで食べている。スイカの皮に品種名かなにかのシールが貼られていて、それを残しておきたいと思っていたのだが、母が捨ててしまったので、生ゴミを引っ繰り返してまで探し出そうとしている。

 そのスイカのシールかわからないが、食料品にでも貼ってありそうなシールを切り取って帳面に貼ろうとしている。しかしシールがなかなか切れない。変に思い手元をよく見ると、シールだったはずのものがナマコかイソギンチャクめいた謎の触手生物に変わっている。ハサミは小さなペンチになってしまった。
 触手生物は肉厚でぶよぶよしていて、爪切りめいたちゃちなペンチでは挟むことすら難しい。どうにも刃が立たず手こずっていると、触手生物がうにょうにょとうごめき出した。なんだ、まだ生きているのか。
 すぐ目の前に波打ちぎわがあるので、そこへ歩いていって、打ち寄せる波の奥に向かって触手生物を放り投げた。すこし切れ目は入っているけれど、きっとたくましく生き残ってくれることだろう。波にざぶざぶ足を洗われながら、しばらく歩いた気がする。

 目がさめた直後は、夢の名残りを引きずって、なにか懐かしいような切ないような気分だった。しかし冷静に思い返すと、あのシーンはまったく理屈が無茶苦茶で懐かしくも切なくもない、現実にあったらむしろ腹を立てるところだな、などと考えていた。
 その記憶はあるのだが、肝心のそのシーンがどんなだったのか、今はまったく思い出せない。

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