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2023年5月15日の夢 松本人志駅

 夢のなかで、学校の門を出て、帰宅する途中らしい。私はうる星やつらのラムちゃんで、あたる的な男と連れ立って歩いていたような気がする。
 畑や雑木林などが広がる学校周辺から、じょじょに民家の混みはじめた住宅地へと、道が入っていく。そこでふと、ここがどこだかわからないと気づいた。こんな景色はまったく見おぼえがない。
 周囲は特徴にとぼしい一戸建てばかり。それがみっしり並んだ隙間へと、道が細かく枝分かれしながら入り込んでいく。なんとなく道なりに進んできてしまったが、いよいよここがどこだか、これからどこへ行けばいいのか、まったくわからない。
 ラムちゃんなんだから空を飛べないかしらと思うが、あいにくそういう特別なことはできない。あたる的な男はいつのまにかいなくなっていた。周囲には誰もいない。静かだ。
 ここで考え込んでいても仕方がないから、そのまま道なりに進んでいく。やがて家々の屋根の奥に、新幹線の高架が見えはじめた。あの線路沿いを行けば、いずれ駅に出られるのではないか。
 駅にはわりあいすぐに着いた。かなり大きな駅だ。頭上はるか高くにトラスを組んだ天井があり、その上に透明な屋根が乗っかっている。ちょっと京都駅っぽいが、京都ほど賑わってはいない。地方のターミナル駅という風情だ。
 駅ナカの飲食店や土産物屋などを通り抜け、ホームらしき場所に出た。看板には見おぼえのない駅名が出ている。
「ここは松本人志駅だよ」
 通りすがりの鉄道に詳しそうな男性が教えてくれた。一つ戻れば浜田駅だという。ご親切にどうもありがとう。しかし困ったな、私はダウンタウンのことをよく知らない。これは家に帰れないかもしれないぞ。

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