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雨の記憶ー雪解ー

おひさしぶりです。
少し遅めの春を迎えたと思えば
こちらでは田んぼに水が張られ、
水面に映る夕日が最も美しい季節が
やってきましたね。

「冬の北海道を経験してみたい。」
そんな小さな理由から訪れた場所で
かけがえのない時間を過ごせて
大切な場所ができたこと、
感謝してもしきれません。

静かな夜に降る雪や
少し息をするだけで喉の奥に
吸い込まれる澄んだ空気、
雪が溶けて日ごとに増す春の色や
毎日違う表情をする自然のすべてが
ただただ美しかったです。

豊かな自然に毎日触れているからなのか、
人ってこんなにも元気になれるんだと思ったし
自分が自分らしくいられたように感じます。
まわりにいる人たちも明るく穏やかで
温かい人たちばかりで、
ここでも人に恵まれて
生かされているなと。。

もともとは子どもに関わる仕事をするなかで
色々と考えることがあって。
子どもたちに本気で伝えられるのは
自分の経験や知識の範囲内のみであって、
いまのわたしにはどちらもまだまだ足りなくて
インプットの時間が必要だと思って
全く新しい場所で全く新しいことを
してみようと思ったのがはじまりでした。

去年の秋から二つの場所を訪れましたが、
どちらも今までの自分の暮らしを手放さなければ
決して交わることのなかった人たちと出会えて
することのなかったような経験ができて
本当に楽しかったなと。

まだ新しい場所への旅は続くけれど
その場所での経験や人とのつながりを
当たり前と思わず、大切に積み重ねながら
少しずつ成長できたらいいですね。

この先仕事でなのか地域でなのか
どういった形で子どもたちと関わるかは
分からないけれど、出会う一人ひとりに
「こんな楽しさがあるよ、
こんなこともできるんだよ、
こんな文化や場所や人がいておもしろいんだよ。」
と伝えることはもちろん、私自身を通して
こんな人間もいるんだ、こんなんでもいいんだ。
と思ってもらえたらいいなと思います。

わたしがフィリピンで子ども支援に
参加していた頃、
言葉はうまく伝わらないし、
何か得意なものがあるわけでもなく
「何も持っていないわたしはここで何が
できたんだろう。なにもできなかった。」
とつぶやいた時にもらった言葉。
”Your presence is a blessing”

当時のわたしがもらったように、
誰かにも受け取ってほしい大切な言葉。
自分たちの存在を、良さを自分たちが
一番知ってほしいと願いながら
子どもたちと関わってきたけれど、
これからはその枠を越えて伝えられたらいいなと。
出会うひとたちを大切に。

そう思っていたんだけどね、、
励まされ教えられ元気をもらっていたのは
いつもわたしばかりの北海道でした。
わたしが毎日笑って過ごせたのは
良いひとたちに囲まれ
やさしさのシャワーを
浴びていたからなのです。

もともとわたしはそこまで人に関心がなく
極度の人見知りだし、幼馴染や親しい友人以外は
積極的に関わりを持とうとしませんでした。
そんな冷たい心をほぐすかのように
優しくて温かい人たちが側にいてくれたので
「誰かといるって楽しいんだな」とか
「相手のことを知るっておもしろいな」とか
そんな感情が次第に生まれて
いまのわたしに変えられたのだと思っています。

わたしの人生において
自分の強みは何かと聞かれても
よく分からないけれど
”人に恵まれている”ことが
わたしの最大の武器であり
その人たちがわたしの誇りであると
はっきりと言えます!!

良いひとばかりに出会うから
お別れが寂しくなるという点はあるけれど
そう思うほど素敵なひとたちに
出会えたのは幸せなこと。。

正直こんなにもお別れが寂しいのは今までになくてみんなの顔を見るたびに泣きたい気持ちだったし
我慢できなくて涙を流したりもした。
自分で次へ行くと決めたから泣くのは
ずるいんだけど、、

だからまたいつか
会える日が来たらいいなと願ってる。
それまでわたしもここでがんばる。
寂しい気持ちや不安で心が
押しつぶされそうに
なることもあるけれど、、
そんな時こそ笑顔を忘れず
そうしてたら気持ちもきっと追いついてくるから
がんばりすぎずにいきます。

大好きな紫陽花の季節もやってきたことだし
楽しい気持ちで夏を迎えられたらいいですね。

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