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4年前、心を壊して無職だった私が今

そうだった。4年ほど前私は重い鬱になっていた。
仕事もできない状態で、通院をしており
引っ越さなければならないのに、家も決まらず途方に暮れていたのだ。

その後、生活を立て直そうとアルバイトから始めた。
確か、税務署の確定申告の手伝いの仕事だった。
割と調子が良かったので、福祉の正職員の仕事に就いたが
最初は3日で辞めて、次は3か月くらいで辞めた。
メンタルクリニックの医師は
「無茶しすぎ。」と言っていたっけ。

はっきり言うけど、業界でも有名なブラックな現場だった。
そこから逃げ出すように、普通の派遣の事務仕事に就いた。
8時間勤務がこんなに楽だなんて思わなかった。
土日に仕事を入れられたり、朝7時から夜20時まで働けなんて
いう人もいない。

3か月の派遣(情報管理系)だったが、隣の部署の派遣さんが辞めてしまい
急遽、そこのポジションに入った。
そして気が付くと、私はその部署が契約社員を募集していると知り
また、たまたまなのだが私が仕事に必要なライセンスを持っていたため
「派遣ですが応募は可能ですか?」と聞いたら
別に構わないというのでエントリーをし、採用になった。

その際の面接で私は余計な発言をしてしまい、当時の部長に
「君のことを知らなければ落としてたよ。あの席では
あの発言は良くない」と叱られた。
余計な発言と言っても間違った発言ではない。
ただ現場に見合わなかったと思う。

そして、派遣から契約社員の場合、紹介派遣にならないのだろうか
違約金などとられないだろうかと色々とすったもんだ
あったようだが結果として、特に金銭的な問題もなく
契約社員になった。そしてそのあと、私が居た派遣先からは
沢山の人が派遣採用されるようになった。
当時、派遣から契約社員になった前例を作ったのも私が最初だと思う。

さて。私は有期雇用契約で5年のしばりがあった。
当時20名くらいいた契約社員がこぞって5年満期を迎えた。
これほど多くの契約社員が満期で辞めることなどなかったので
多くの人が急に辞めて大丈夫なのだろうかと思っていた。
(ちなみに現在は100人くらいに増えた)

私は、2年前からチームリーダーの仕事をしていた。
そのチームリーダーになった経緯も今でこそ
こんなやり方をしたら
「じゃあ辞めて結構です」と言われかねない状態だった。
それは、2年目に差し掛かった時に、昇給がないつまり
能力評価をしないので給与が変わらないというので
当時誰よりも出張が多くその他の仕事もしていたのにも関わらず
2年目の自動昇給の人と同じ待遇だったので
「昇給をしないのなら、私が担当しているこの2つの仕事は
やりません。」といった。
すると、なぜか話が大きな方向に進んで行き
リーダーのポジションがあるのでそちらへと言われ
チームリーダーになった。
後になって聞いたら
「アメリアさんが昇給しないなら辞めるって言っている」というデマが流れて
「アメリアさんが辞めるなら私も辞めます」という人が
2人ほどいたらしい・・(-_-;)(-_-;)

そして昨年のチーム編成の時に継続してリーダーに残ったのは
11人中3名のみであった。そこになぜか私が入っていた。
残った3名に対し、前任者達は「上層部に対し言いなりだから残ったのだ」と言われた。
やることをきちんとやって、成果を残せば誰も文句を言われない仕事なので
コツコツやっただけだ。
チームの大半は私より年上の男性ばかりだし、言いたくないことも
言わなければならなかった。男の人は察する能力が女性と比べて
低いというが、ここぞという時は刀を抜くような気持で
怒ったこともある。

2年目になれば、周りも助けてくれるようになり、どうにかゴールが見えてきたときのこと。
年に3回ほどある面談の際に(去年の秋)
「知っていると思うけど、今年度で契約は終わります。
ただし、何名かは正社員として残ってもらおうと思っている。」
ふーん、そうなんだと思っていた。まるで他人事だった。
「アメリアさんには残ってもらおうと思っています。決定では
ないけれど」と言われた。

え?はい?と思った。
わたし?なんで?

そのあと、次々と面談が終わった人たちが
「みんなで有期雇用を無期雇用にしてもらいましょうよ。」
と、私に言いに来た。
困った・・でも言えなかった。決定でもないし。

そして、そのあと面談を何回か繰り返し
他部署でアメリアさんの名前が挙がっているから異動と言われた。
そして、4月から正社員となるのですが・・
4年前、私は鬱病で無職だったんです・・はい。
人生何が起こるかわからない。
仕事運でいえば、私は運が強いのかなと思うのだ。
ちなみにその話を息子にしたら
「お母さんすごいねって話を○ちゃん(お嫁さん)としたんだけど
○は、アメリアさんなら不思議じゃないよ。って言ってる・・」とのことだった。嬉しかった。

4年前、派遣での初日の日。
コーディネーターさんがとある職員の男性に
「○さん。契約社員から
正社員になったんですね!おめでとうございます」
と声を掛けていた。
コーディネーターさんは
「あの方はまだお子さんが小さいから正社員になれて
良かった・・」と話していたことを思い出した。
へーこの職場でそんなこともあるんだ。
その男性こそ、先日顔合わせの席に同席してた人だ。
まさか4年後に同じ席で顔を合わせるなんて
あの時思ってなかったなぁ。

もし・・これを読んでる方で今、どうしても働けなかったり
希望が持てなかったりする方がいるとしたら
私がすったもんだ悩んでいた時は確か50も半ばだった。
きっとこれを読んでるあなたのほうがずっと若いと思う。
私は特別に何をしたわけではない。
人付き合いも悪いし、お酒が飲めないのでお酒の席に
誘われもしない。
ただ思うのは
自分の気持ちとかけ離れている仕事を選ばないということだ。
状況が良くないと判断したときは勇気をもって
こうしてほしいと訴えること。それも1回きりだと思って。
そして一生懸命働くことで味方をつけること・・
後は運が味方してくれる。
悩んでる暇があるなら動こう!人生はトライアンドエラー。















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