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リュミエール様の思い出(アンジェリークの思い出)


かつてのオタクはみんな個人サイトを持っていた。魔法のiらんど、フォレストページなどと聞くと頭が痛くなるオタクも多いことだろう。
私もご多分に漏れずサイトを持っていました。確かiらんどでもフォレストページでもなく、もう少しオシャレ(オタク的に)な感じのものだった。いや、少しオシャレだったからなんだという話だが少し悪あがいた。いや、正直なところフォレストにもサイトを持っていたがそれは閉鎖して黒歴史として封印して次のホームページに移行したのだ。なおそれも黒歴史になったもよう。

そこで私が何をしていたかと言えば、「創作小説サイト」を運営していた。書くだけで恥ずかしいのだが。内容はかなり耽美であった。内容についてはもうこれ以上語りたくないんで沈黙しますが。
そしてサイトは、作品をアップするだけの場ではなかった。そう、「日記」「ブログ」という名の「萌え語り」コーナーが必ずあったのだ。逆に今のオタクはいったいどこで萌え語りをしているんだろうと思う。ツイッターの140文字では到底萌えは語り尽くせないであろう。

私はこの日記(ブログ)で、ご多分に漏れず萌え語りをしていた。
「えっ、創作小説サイトで萌え語りって自分の小説に萌えてるんすか」
そう思われるかもしれないが、私はそれに関しては回避していた。自分の創作について語るのって恥ずかしいしなんかダサい……という気持ちもあった。厨二から抜け出せていなかったから。

で、そんな私がブログで何を書いていたかというと、リュミエール様の萌え語りを書いていたのだ!!!!!

は?って感じだが、その時既にアンジェリークはシリーズも出尽くして新しい話題もなく、周回遅れどころか三周くらい遅れていたのにもかかわらず、当時の私は唐突にリュミエール様に回帰してしまっていた。
アンジェリーク全盛期から私はリュミエール様厨ではあったのだが、さっぱり忘れ去っていた。その日々を埋めるように、毎日リュミエール様の萌え語りを繰り返していた。

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☆リュミエール様とは?**

コーエーから発売された乙女ゲームの元祖と言われる「アンジェリーク」の登場キャラクター。優しさをもたらす水の守護聖。心優しく穏やかな性格。

いやもうやっぱいいな。リュミエール様は。まず水の守護聖でしょ。「水」ってのがいいですね。地火風水の中でも一番語ることがあるからね、水は。

私はリュミエール様萌え語りの記事を700くらい書いていた。700ゥ!?って自分でもびっくりなのだが、本当に書いていたから仕方がない。
どんなくだらないことでも続けていれば何かの役に立つと申しますが、これに関しては本当に身にならなかったのではないか、というかリュミエール様の萌え語りを身につけてどうするんだよ、という気持ちだ。

そんな風に書き続けていたリュミエール様に関して、今ひとつだけ言いたいことがある。二次創作におけるいわゆる黒化は私は好きではないな、ということである。これは私がリュミエール様の崇拝者であるから書くわけではない。リュミエール様のある種の気持ち悪さは「ガチで心からあの発言をしている」という部分から出るのであって、腹黒くあってはただの人であろう。リュミエール様の個性はそのある種の気持ち悪さにあるので、二次創作においてはその個性を消さないでほしいのである。
ちなみに、原作でもやや迷走感はあった。特に漫画版では、途中から作者の由羅カイリさんの中でなにかが起きてしまったのだろうか?唐突なキャラチェンジが行われたように見えた。後半から明らかに「男である」部分を押し出すようになったのだが、別にリュミエール様の性別なんてなんでも良くないですか?これは過激派の意見なのだろうか?いや男の人でしょうけど別に男である必要なんかないじゃないですか。崇拝者の性別など最後のところでどうでも良いじゃないですか。

こういう思考であるゆえに私は「乙女ゲーム」というゲームの性質上ある葛藤を抱えていた。「リュミエール様END全然見たくねえ」問題である。アンジェリークとリュミエール様がくっつくわけないんだよ……それはリュミエール様厨でなくてもなんとなく察しているのではないだろうか。このカップリングは多分ないんだよ。
私はアンジェリークとの組み合わせという意味ではランディが好きでしたね。ゼフェルは駄目だ……あいつは駄目だ。
でも年齢的にゼフェルかランディになるんですよね。まあリュミエール様も21歳であらせられるんですが、21歳が17歳に手を出してはいかんのでは?という現代の倫理観に照らし合わせた問題であると言うより、単純にあの世界観では20歳超えたら急に老けてくるのであんまり釣り合わない感じがしてしまった。リュミエール様は誰とも恋愛しないで私の崇拝の対象であってくれよ……

先ほど「どんなことでも続けていれば役に立つ」と書きましたが、確かにこの文章は死ぬほどスラスラ書けているので、私は「リュミエール様の萌え語り」を身につけたと言えます。問題はこの特技をリアルのどこで見せつけるかだ。できれば見せつけないで人生終わりたい。
終わりたいが、それでもせっかく身につけたことなので、今日は簡単なリュミエール様萌え語りの仕方を説明したいと思う。

まず普通にネタ切れしますよね。なので、「同じネタをこねくり回す」ということになります。とりあえず一回ネタを出し尽くしてください。「書くことねえな」と思い始めてからが本番となります。
リュミエール様に関して一番よく書いていたのはやはりその美しさについてですね。同じ美しいでも、今日は流れる川にリュミエール様を見ました、今日は空に見ました、で二つ書けますからね。そんで適当に水ポエムを垂れ流せばオッケーです!

どうでしょうか?ご家庭でもすぐにできそうですよね!

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