【荼毘爆】猫。

🖋300字小説🖋
【荼毘×爆豪勝己】
「猫。」

公園に立ち寄ると荼毘の姿が見えた。
しゃがんで手を伸ばした先には猫がいる。
なでなでと頭を撫でるその顔は優しく、幸せそうに思えた。
「猫、好きなのかよ」
声を掛けると荼毘は俺の方に顔を向けた。
「まぁな。だって可愛いだろ?」
「否定はしねぇけどな」
「ククッ……嫉妬してんのか?」
「ンなわけねぇだろ」
隣にしゃがみ、猫を眺める。
猫は俺のことなど気にした様子もなく荼毘にじゃれたままだ。
随分懐いてるらしい。
「意外だな。お前、動物に嫌われそうなのに」
「コイツぐらいかもな。あぁ、あとお前」
ニイッと笑う荼毘は先程と同じく幸せそうで。
「……それも否定しねェでおいてやるよ」

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