【荼毘爆】好きだからこそ。
🖋300字小説🖋
【荼毘×爆豪勝己】
「好きだからこそ。」
深夜、悪夢で目を覚ます。
鬱々としながら路地裏へ向かった。
誰かに蒼炎をぶつけたくて。
深夜、苛立ちを募らせて目を覚ます。
イライラとしながら路地裏へ向かった。
何かを爆破させたくて。
「あ、」
まさか出会うと思っていなかった。
同時にニィッと口の端を上げる。
そして同じ笑顔で同じことを思い浮かべた。
こういう時「恋人」の存在が有難いと思う。
「やるか?」
「当然」
青い炎が辺りを包み、爆破音が鳴り響く。
好きだからこそ、本気で。
好きだからこそ、容赦なく。
歪んでいるけれど──これもひとつの愛のカタチ。
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