【荼毘爆】合鍵。

🖋300字小説🖋
【荼毘×爆豪勝己】
「合鍵。」

荼毘から合鍵を貰った。
「好きな時に家来ていいぜ」
そう言っていたけれど1度も使えずにいた。
(いねぇ時に行っても意味ねェしな)
誰もいない部屋を訪れる理由がない。
けれど今日は初めて使うことにした。
昨日から連絡がつかないからだ。
ガチャ、と鍵を差し込んで回す。
当然ドアは難なく開く。
「おー、来た来た」
「はァ?元気じゃねェか。何で連絡返さねェんだよ」
「お前に来て欲しかったからだ」
ククッと笑った荼毘を見て大きな溜息をつく。
「下らねぇ理由」
「心配掛けちまったみてぇだな。悪ぃ」
「……別に」
ムカついたけれど一気にどうでも良くなった。
荼毘があまりにも嬉しそうだったから。

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