【月寿】プレゼント。

🖋300字小説🖋
【越知月光×毛利寿三郎】
「プレゼント。」

「月光さん!これ貰ってください」
「ありがとう。誕生日でもないのにいいのか?」
「はい。月光さんに似合いそうやなと思ってプレゼントしたくなったんで」
毛利に渡された袋を開ける。
そこには小さな猫の置物が入っていた。
「可愛いな」
「そこの棚の上に置くのにピッタリやなと思ったんですわ」
言われた場所に置くと猫の置物がちょこんと座った。
「確かに丁度いい」
「これでいつでも癒されまっせ。沢山可愛がってあげてくださいね」
「そうだな。ありがとう」
本当は毛利が傍にいるだけで癒されるのだけれど。
その言葉は口にせず飲み込んだ。
いつか「その時」が来たら必ず言うと決めて。

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