見出し画像

寺好きの数珠問題

 お寺に行く時は数珠を持って行くようにしている

 きっかけはとあるお寺に行った時法要が始まり、興味本位で参列したら参列者のほぼ全員が数珠を持っていて手持ち無沙汰の私の方が目立った気がしたからである。(当然気にしているのは本人だけであろう)

 これはコテコテのヴィジュアル系のライブにリクルートスーツっで行ったような感覚と似ている。

 世間では普通なのにその世界では異質に見えて逆に目立ってしまうのである。

 その経験以降お寺に行くときは数珠を持って行くようにしている。
 するとお参りする時は手にするようになる。私は石好きも兼業しているのであれば触ってしまうのだ。
 そうやって使っているとついに糸がほつれてきた。

 私の数珠はちゃんとした数珠屋さんで購入したものなので修理に出せるのだが調べてみたところ修理に5000円以上は掛かるらしい。

 私がお寺参りをするようになったのはここ2年ほど。(*2年のうち半分はコロナ禍で思うようにお寺参りできてない)
 2年ごとに5000円で修理するのはちょっと痛い。
 かといって新しいのを買っても石が勿体無い。先に述べたように石好きも兼ねているのでそう簡単に捨てる気にはなれない。石ではなく木の数珠にすればよかった。いや木の念珠ならこんなに使わなかったかもしれない。

 修理の仕方を調べてみると自分でもできなくなさそう。

 そこでふと思ったのだ。
 房いる?

 房がなければ手芸屋さんで適当な紐や糸を買ってきて石に通すだけでいいじゃない。
 家に石がたくさんあるので、ただ繋ぐだけならいくつもお気に入りの石で数珠を作れる。

 どうせ2年でほつれるんでしょ?
 少なくともお寺でお参りしてる時他人の数珠なんて見ないよね?
 お葬式の時なんかは見ちゃうけど。

 うーん。面倒だなあ。
 お遍路さんなんかすぐにほつれちゃうと思うけどどうしているのかしら。いちいち修理に出しているのか、お安めのを買ってほつれたら買い替えるのか。
 略式ではなく正式のものにすれば糸ではなく紐で作られているのでもう少しもつような気もする。
 だけど正式のものを持つのもなんだか大袈裟な気がする。
 結局数珠は葬式用にして持ち歩かない方がいいのかもしれない。

(写真ではちょっと安っぽく見えるけど本物は上品な紫水晶の数珠です)

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?