ぐらしあすの「主治医とばったり100均ショップで会った話」

ぐらしあすは地元に戻り、以前に長い間診てもらっていた精神科クリニックに戻った。
主治医は、外見はいつも髪の毛はパシッと7:3に分けてあって、着ている服もピシッとしていて、表情も真剣で、一見厳格(診てもらっていると、外見に比べてユニークな面も多い)に見える。

ある日ぐらしあすは、Tシャツ、短パンという超ラフな格好で、日用品を買いにある100均ショップに行った。

商品が並んでいる列を見て回ると、ぐらしあすの約2メートルくらいの距離で、しっかりと見覚えのある顔、そう、主治医が文具コーナーで、真剣な顔をしてボールペンか何か筆記具を吟味していた。

ぐらしあすはハッとして約3秒ほど立ち止まった。
主治医はぐらしあすの顔を見ていない。
というか、主治医のことだから、おそらく雰囲気を察知して、そこに立っているのはぐらしあすだと気づいていたのかもしれない。

ぐらしあすは、挨拶をしようかどうか迷った。
結局挨拶をせず、自分の入用のものを探しに行った。

例えば
「先生何買いに来ましたん?」
「このボールペンは僕いつも0,5ミリ使ってますけど、100円にしては
クオリティー高いっすよ」
なんていう会話もどこか不自然に感じる。

なぜぐらしあすが挨拶をしなかったかと言うと、一瞬主治医の立場(勝手に)になってしまったというか、思い込みをしたから。
いつも厳格だけに、見なかったことにしようと勝手に思った。

実際にぐらしあすが会計をしようとレジで並んでいても、主治医はレジまでまだ来ない。
それは、筆記具以外にも吟味して買うものがあったのか、それともぐらしあすと時間をずらしたのか、それはどうかわからない。

今から考えると、別に主治医の立場に立たなくても、ごくごく普通に
「先生、こんにちは!!」と言っても良かったなと思う。

挨拶をするべきかしないでいるべきか、そんなことに変に気を回さずに良かったのではと思う。

主治医も、地元の100均ショップに買い物に来るということは、地元がゆえに患者さんと会うかもしれないのを承知の上で、わざわざ来ているのだから。

ぐらしあすにとっては意外な場所での遭遇だったので、そんな行動をとったけど、挨拶しても、しなくても、どちらでもよかったかなと思った。

100均は万人にとってとても便利なショップだ。

その後日の受診で、診察室から「ぐらしあすさんどうぞ」と言った時の
扉から上半身だけ出して、いつもよりちょっと照れたような表情をしたように感じたのも、ぐらしあすの思い込みかもしれない。

ディプレッションまっさかり。ぐらしあすの「こころの声」を中心に、自分が体験したことや、時折感じる何のエビデンスもない、主観の記事も徒然に書いていきたいとおもいます。よろしくおねがいします。