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だからあなたは、あなたでいてほしい。

20240304.

今週末は姉に会いに東京に。
わくわく。

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私と他者との、正しい心の距離感のようなものを
この本から教えてもらいました。
とても、良かった…。

尹 雄大『聞くこと、話すこと。』

尊重とは、私と同じ考えにあなたがなることによって生まれるものではありません。あなたを尊重するのは、あなたがみんなの意見に同調するからではありません。みんなと同じ考えを持つのであれば、私はあなたを選ぶことはありません。

あなた自身の考えがあるから
私はあなたを尊重し、
あなたがあなたでいるから
私はあなたを選ぶのだと。

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先日、喫茶店に行った。山の奥にひっそりと佇む、おひとり様専用喫茶。山道を、ゆっくりのんびりドライブしながら、目的地へ。

優しさや温かさで包み込んでくれるような、そんな空間は経験したことがあったのだけれど、わからないけれど、何か強いものに守られている感覚がこの喫茶店にはあって。優しさに、包まれている。というより、強い何かに、守られている。そんな、不思議な感覚があった。そう感じた空間は、初めてだった。

私なりの考えだけれど、私が感じたこの強い何かというのは、店主さんの揺るがない信念と覚悟と、決断と。そんな強い意志たちが、この居場所を守ってくれていて、私たちを迎えてくれているのではないかなと、そんな答えに辿りついた。

この喫茶店は、なんて言うのだろう。いわゆるみんなに、多くの人に好かれるような場所ではないかもしれない。私がお店にいたときも、物の数分でお店を出てしまう人もやっぱりいて。この空気感に慣れない人や、違和感を感じる人も一定数いる気がしている。

けれど、迷いがない、揺るがない信念がひしひしと伝わってくるからこそ、私はこの居場所を信じられた。ここにいて大丈夫だよ。って、この空間から声さえ聞こえてくるほど、安心感もあって。

流行なんてない。自分がいいと思ったものを信じて貫いているこの空間が、心地良かった。

きらきらと輝く、多くの人が好むような空間ではなくとも、信念を持った、この人だから作れるこの居場所を、そんな空間を私は尊重し続けたい。

どんなことに対しても、多くの人がいいと言っているから"それ"がいいのか。多くの人がいいと言っている"それ"は本当にいいものなのか。そんなことをよく考える。みんなの意見に同調するのではなく、周りの意見に惑わされず、私の心で判断したい。賛同する人が少なくとも、私が感じたことを大切にしたい。全ての本当の答えは、いつも自分の中にある気がするから。

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話は少し変わるのだけれど、来週、姉に会いにいくのだが、その姉も2ヶ月くらい前だったか、体調を崩して手術をし、入院をした。(今はもう元気とのこと)私は姉の体を治してあげることはもちろんできないから、何もできない自分に、なんとも、虚しくなった。

そのときに思った。
ああ、良くも悪くも私は私で在り続けることしかできないんだって。
だからこそ、いつもの私が姉を救えたらと、願った。私が私であることで姉を救えることがあるんじゃないかなって。姉の前ではおちゃらけて、ひっつき虫のようにくっつく妹で、そんないつもの私が姉を救えたらって。そう思った。

きっとみんな、誰かを救うために生きていて、きっと誰もが、自分が自分であるからこそ、誰かを救えることってあると思う。あなたの存在に、救われる人が、いると思う。
だから、誰にもならなくていいから、あなたはあなたでいてほしいし、私は私でありたい。

正しい生き方なんて無いけれど、ただ一つだけ、正解があるとするならば、自分が自分を生きることなのではないかなって、私はそう思っている。

この本には、こんな言葉も綴られていた。

生きることの価値が
生きている事実以上にあるだろうか。

どうしてこう、私たちはこんな大切なことさえも忘れてしまうのだろう。

どんなときも、いつでもこの言葉に
帰ってこようと思う。

自分が自分で生きること以上に
大切なことなんてないということを
忘れないように。

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自分という存在を感じられながらも
自分の輪郭がぼんやりとしてきて
私と空間が溶け合うような
不思議な場所。

小さなエネルギーで存在できて
大きなエネルギーをもらえる
そんな場所。

またいつか。


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