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20.01.01 ニューイヤー駅伝 観戦備忘録

遅くなりましたが、みなさま明けましておめでとうございます。

もう年明けて数日経ってしまっているので、特に2019年の振り返りとかはしないのですが2019年は私にとってはアニバーサリーイヤーで駅伝を好きになってから丁度10周年だった年でした。

第85回大会の箱根駅伝・5区で当時の東洋大学柏原選手の驚異的な走りを観ることがなければ、私はここまでどっぷり駅伝・陸上にはハマっていなかったのです。

陸上を好きになったきっかけの話は、長くなりそうなのでまた別の記事としてまとめていこうかなと。

ところで、駅伝ファンにとってはおそらく年末年始が一番忙しい。

理由は明白で、

三が日を駅伝観戦に捧ぐから。

どういうわけか年始は駅伝が多く、元旦から3日連続で駅伝があるのです。

1月1日:ニューイヤー駅伝
1月2日:箱根駅伝(往路)
1月3日:箱根駅伝(復路)

私もニューイヤー駅伝・箱根駅伝の復路は現地観戦してきたので、今回はニューイヤー駅伝の観戦備忘録を綴っていこうと思います。

【ニューイヤー駅伝とは】

全日本実業団対抗駅伝競走大会の総称。つまり、実業団チームの駅伝全国大会です。各地域の予選を勝ち抜いた実業団37チームが出場でき、全長100kmのコースを7区間7名で襷をつなぎます。コースは群馬県庁からスタートし、前橋市、高崎市、伊勢崎市、桐生市など群馬県南部を周り、ゴールは再び県庁に戻ってきます。TBS系列でも当日はスタートからゴールまで生中継されます。

年が明けて、一番はじめに日本一を決める大会なんですね。

開催されるのが群馬県とまあまあ遠方なんですが、友人の力を借りて現地観戦してきました。まずは総評から。

*さいとーあやみ総評 ※あくまでも主観
・追っかけやすさ ★★☆☆☆
・混雑度 ★★☆☆☆
・インスタ映え度 ★★★★☆

まず追っかけやすさは★2。ちょっと悩んだのですが、これ車じゃないと追っかけられないだろうな…と思い2にしました。当日は交通規制も入りますが、車で移動するとそこまで追っかけにくいルートではないと思います。

(実業団の応援ツアーもほとんどがバスで来てますしね)

ただ、やはり公共交通機関が使いづらいとなると万人が追いかけやすくはないのでこの評価です。

混雑度も★2。箱根駅伝を★5とすると、実は想像以上に混んでいないです。

テレビ中継に映りこむ、スタート・ゴールのひな壇席なんかも1時間前くらいに行けば余裕で席を確保できます。

(ちなみに、箱根駅伝のスタート・ゴールは前日から場所取りが始まります…。)

中継所も激混み!ってわけではないですが、やはり選手通過の直前になると混雑してくるので、見やすい場所で観戦したい方は1時間前くらいに場所取りするのが良いと思います。

インスタ映え度は★4。写真撮影難易度もそこまで高くないと思います。人も少なく、ファンの方も民度が高いです。

同じ全国大会なのに箱根駅伝とニューイヤー駅伝で混雑度には大きな違いがあるのです。レース自体の知名度の問題もあるとは思いますが、やはりアクセシビリティで混雑度は大きく変わってくるんだなーと思います。あと日程。

元旦は実家でゆっくりモードな方が多いと思うので、私みたいに元旦実家を出て駅伝観戦に行っている人は稀少な気がします。笑

***

観戦プランの立て方

他の駅伝同様、全区間を観戦することは難しいため区間エントリーをチェックして観戦する区間を決めています。

私は2017年からニューイヤー駅伝を現地観戦していますが、

毎年下記のような観戦プランで観に行っております。

1区(スタート)→ 4区(中継所付近) →7区(ゴール)

意図しているわけではないですが、私が観たい選手が上記区間にエントリーしていることが多いため自ずとそうなってくる感じです。笑

ニューイヤー駅伝独特なのですが、スタート時に選手入場パフォーマンスがあるためスタートはひな壇で観たい!と思うのと、4区はエース区間のため強い選手が起用されやすいこと、最後はやっぱりゴールシーンを撮りたい!という願望から毎年スタート・4区・ゴールを観戦しています。

▲入場パフォーマンス・ヤクルトマンのぬいぐるみをカメラに向ける武田選手

他の大会だと混んでてとてもゴールシーンが撮影しにくいのですが、ニューイヤー駅伝は唯一ゴール撮影がしやすい気がします。ひな壇があるからかもしれませんが。

ちなみに2020年の区間エントリーは下記。

駅伝ファンを沸かせた一大事としては、2019年4月に現役引退・プレイングコーチとして活動していくことを発表したコニカミノルタ・宇賀地強選手がなんと、アンカーとして7区にエントリー!

「プレイング」とは名のついているものの、おそらくこれがラストレース。

あとは他の観たい選手をチェックすると、やはりスタート・4区・ゴールが1番回りやすいので今回も例年通りに観戦する計画を立てました。

では、どうやって回るのか。

私はペーパードライバーなので毎年、友人に車を出してもらっています。(付き合ってくれている友人にまじで感謝…!)

車で周る場合は、交通規制やう回路を把握しておく必要がありますが運営が出しているコースマップには交通規制される箇所やう回路、また無料で泊められる駐車場なんかも記載されているのでこれを元に回り方を決めるのがオススメです!

ちなみに、群馬県庁も駐車場あるので泊められますよ。(有料だけど)

それでは、時系列順に綴っていきます。

***

観戦当日

*2020/1/1 AM 3:30  :友人が地元まで迎えに来る。群馬へ出発。

毎年車で迎えに来てくれる友人。今年は日帰りで観戦に行ったので、早朝(というか深夜)に車で群馬へ向かいました。友人、いつもまじでありがとう。持つべきものは友。(自分で運転しなさい)

*AM 6:10:群馬着。

SAで何回か休憩をはさみつつ、6:00すぎくらいに群馬に到着しました。ただ、ニューイヤー駅伝開始時間は9:15。開始まで3時間くらいあり、スタート地点もまだ設営している段階だったので、時間をつぶすために県庁近くのファミレスに入りました。

ちなみに6:00~、群馬県庁では31F/32Fを初日の出観覧客のために開放しているので、初日の出を観に行くのもありです。

(去年は私も県庁から初日の出見ました)

*AM7:30頃:ひな壇席確保。

例年、8:00くらいからひな壇席が混み合ってくるので少し前にお店を出て、ひな壇席を確保しにいきました。最前列はもう埋まっているため、写真が撮りやすそうななるべく後ろのほうの席を確保。

選手側から見たときに、右側の後ろの列を確保しました。

まだまだ中継は始まらないので、その間は県庁の中に入って暖をとります。

県庁の中で暖をとっているときに起こった、ニューイヤー駅伝の裏側がわかるようなエピソードが1つ。

ニューイヤー駅伝では、スタート前の選手入場時に地元の陸上教室の小学生たちと一緒に入場してくるのですが、たまたまその小学生たちの控室の近くにいたため、入場時の注意などをキッズに説明する様子が聞こえてきたのです。

リアルタイムでツイートしていたのですが、詳細は下記のような感じ。

他にも、ハンディカメラが横からどうくるからこう動いて、とか演出上の話も事細かに説明していました。

キッズに説明されていた方がTBSの方なのか、大会運営側の方なのかはわからなかったのですが、今まで選手と一緒に無邪気に走っているようにしか見えなかったので、キッズたちはこんなに細かい説明受けてるのか…というのは驚きました。

*AM 8:30頃:確保したひな壇席へ。

中継も始まっており、選手コールまで残り30分となったのでひな壇席へ戻りました。

丁度いた場所は下記のような感じ。関係者席のすぐ近くにおりました。

*AM 9:00頃 選手コール開始。

前橋華龍太鼓の演奏とともに、選手が入場!37チーム1チーム1チーム入場します。10分くらいかけて行われるのですが、この入場パフォーマンスが結構面白い。

選手1人1人、趣向を凝らして入場してくれます。笑

今流行りのTT兄弟や、ぬいぐるみを持って入場する選手も。

(ぬいぐるみはホームランボールのように、ひな壇席に向けて投げてくれます)

入場後、選手は小学生と一緒に走り抜けていき、そのままアップに入ります。

*AM 9:15:スタート

アップを済ませ、選手は3分前くらいにスタート位置につきます。

各選手、心を落ち着かせ集中モードへ。

ピストルが鳴り、いざスタート!選手は一斉に群馬の市街地へ駆けていきます。

スタートってこの一瞬しか見れないんですが、その瞬間を選手と一緒に迎えられるという醍醐味はありますね。空気が変わる。

*AM 9:30頃:第三中継所・伊勢崎市役所へ移動

スタートを見届けたので、4区の観戦に行くため伊勢崎中継所へ移動します。友人に運転してもらいながら、移動中はラジオで実況を聞いてレース展開を把握。

ディフェンディングチャンピオンでもある、旭化成茂木選手が区間賞いけるかな、と思ったのですが1区はなんとJR東日本の大隅選手が粘り勝ちで区間賞…!録画で確認したのですが、最後の駆け引きとスパートがすごかったですね。東日本実業団駅伝もそうだったのですが、今年のJR東日本は強いな、と感じています。

県庁から伊勢崎市役所までは車で移動すると所要時間は30~40分ほど。伊勢崎市役所に到着すると、3区が始まっている感じです。

*AM 10:10頃:伊勢崎市役所到着

到着。車は伊勢崎市役所近くのお店の駐車場に止めさせてもらいました。

伊勢崎市役所では豚汁とかも配ってたりマスコットもいたりするのですが、それには目もくれず、市役所内のコンビニで暖かい食べ物を調達。

せっかく中継所に来たので、タスキリレーの瞬間撮りたい…!とは毎年思うものの、やはりタスキリレー付近は激戦区でおそらく9:00くらいから人がいるので、中継所地点からちょっと離れた地点で肉まんを頬張り、ラジオを聞きながら待機。

タスキリレーをしてから4区の選手はすぐ角を曲がるのですが、多分、観戦していたのは下記の画像あたりだと思います。逆光にならないため、写真も撮りやすく人もそこまでいないのでオススメの場所です。

*10:50:先頭ランナーやってくる

3区→4区のタスキリレーが行われると数分後に選手がやってきます。

トップでやってきたのはディフェンディングチャンピオン、

旭化成・市田孝選手!!

3区はお兄さんの市田宏選手が走っていたので兄弟タスキリレーです。

4区はエース区間のため、各チーム主力選手を配置してきておりかなり豪華です。

特に今年は黄金世代の東洋OB(設楽兄弟、山本選手、高久選手、大津選手)が4区に集まっていたりしたのでTwitterでも"東洋大学の運動会"と話題になっていましたね。笑

そんな豪華なメンバーの中、区間賞を獲得したのはこの男。

MHPS・井上大仁選手です。

MHPS、最終結果は17位となかなか厳しい結果にはなってしまったものの井上選手は17人抜き・区間新記録を出しました。(タイム:1:03:57)

MHPSは実は昨年準優勝のチーム。(しかも昨年は旭化成とたった4秒差!)

今年も優勝候補として挙がっていたのですが、1区で区間順位37位と出遅れてしまっていました。

その遅れをなんとか取り戻さなければいけない、と4区でエースの井上選手が奮闘。区間記録を更新しました!

チームのために、と強い走りで貢献した井上選手。やはり駅伝はチーム戦なんだな、というのを感じました。

*AM 11:00頃:ゴールヘ移動

4区の選手を全員見届けたので、ゴールへ移動します。他の区間も頑張れば観戦できるのですが、ゴールも見やすい位置で見たいから早めに席確保しよう、と友人と意気投合し再び県庁へ。

*AM11:40頃:ひな壇席確保

まだゴールまで2時間近くあることもあり、ひな壇席は本当にガラガラ。

最前列も空いていたので、モニター観戦されていた地元のおばあちゃんのお隣で見せてもらうことに。席を確保したあとは、県庁から徒歩10分のジョイフル前橋本町店で軽くお昼を食べました。

(実はこのジョイフルが激混みで1時間くらい料理出てこなくて焦った記憶があります笑)

*PM 13:30頃:ゴールへ戻る

ジョイフルで昼食を食べ終え、再びゴールへ戻りました。

レース展開はラジオで逐一確認していたものの、5区以降、旭化成がトップを譲らない展開。(ちなみに5区~7区区間賞は旭化成選手)

ちなみに6区の旭化成・小野選手はニューイヤー駅伝デビュー戦ながら区間新記録…!

市田宏選手の区間記録抜いちゃうってすごいな。

7区はひな壇席のモニターでずっと見ていたのですが、旭化成が後続との差を1分以上離していたので優勝は確信できました。去年はアンカー勝負で2位のMHPSと4秒差だったので今年は大きく差をつけて勝つな、と。

*PM 14:00:ゴールの瞬間

ゴール予定時刻に近づくにつれ、ひな壇席も人が増えてきました。みんなモニターとコースを交互に眺めつつ、トップでやってくる選手を待ちます。

見えた!となると一斉に沸き立つ瞬間が一体感があって私は好きです。

旭化成の第7走者は鎧坂選手。今回はサングラスをせずに出走しており話題となりました。

PM 14:01 歓喜の瞬間。

旭化成、4連覇達成!!!!!!

記録も 4:46:07 と大会新記録で、2位に2分の差をつけてぶっちぎりの優勝。強かったです。

2位のトヨタ自動車、3位のHONDAも大会新記録を出しており、ハイレベルなレースとなりました。気象コンディションも良かったとは思いますが、やはりあの靴の力が大きいのだろうか…。

そして、初出場のGMOインターネットも5位入賞圏でフィニッシュ。初出場なだけですごいのに、5位っていうのもすごい。

アンカーの下田選手は、しっかりGMOを指し示しゴールしてくれました。

そして、忘れちゃいけないのが冒頭でも触れたコニカミノルタ。

宇賀地選手のラストレースです。

コニカミノルタ、6区→7区での中継地点では12位でした。

そこから宇賀地選手が4人を抜き、コニカミノルタは8位・入賞圏内でゴール。
ゴールギリギリの攻防ではありましたが、粘りの走りでした。

ゴールの瞬間も、最後まで気迫がある走り。

絶対入賞するぞ!!!っていう思いが感じられた走りでした。

駅伝選手の中でも、何人か本当に自分の魂というか精神を預けて走りを体現する選手がいるなと感じるのですが、宇賀地選手なんかはまさにそう。

2代目山の神・元東洋大の柏原選手も憧れた選手の1人だそうですが、宇賀地選手の学生時代の走りを私はリアルタイムで見ていないので、もっと早く駅伝にハマれば良かった!と思います。

引退、本当にもったいないなと思うのですがラスト(かもしれない)レースを生で見られて本当に良かったと思います。

***

こんな感じでゴールを見届け、ニューイヤー駅伝観戦は終了。

運転してくれた友人、本当にありがとう。

そして旭化成、4連覇本当におめでとうございます!こんなに強いのに、東洋大の相澤選手が4月から加わるってどうなっちゃうんですか。

初めての車での追っかけ観戦記となりましたが、ニューイヤー駅伝は結構人も少ないし、スタートゴールが一番いい位置で見られるのでオススメの大会です!

機会があれば電車でも追いかけられるか試してみたいところ。

長文になりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

少しでも現地観戦に興味を持ってくれる人が増えますように。

さいとーあやみ

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