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習うより慣れろ そして最後は甘えろ

「習うより慣れろ」とはよく言いますね。

教わるのも大事だけど、何度も実践を重ねて自分の体に刷り込んでいくという感じでしょうか。今日は、その言葉について思い出したことがあったので書いてみようと思います。

かれこれ遡ること、数十年前。
初めて社会人になった時、社内の情報を共有するためのソフトを設定・運用するお仕事に就きました。
新卒でもなく、業務委託の中に混じって派遣されたため、体系的に教わることもできず、さらに文系出身で、学校ではWordとエクセルをいじったことがあるぐらいという中、1人マニュアルを見ながら、未知のソフトをひたすらいじくり倒してみるということをしていました。

その時のお仕事のひとつに、コードを書くほどではないのですが”〇〇が入力されたら■■する”というような定型業務を自動化するための命令文(スクリプト)を書くというのがありました。

潤沢なPC環境(スペックのいいコンピュータにディスプレイ2枚とか!)を与えられ、何度も実際に作って試すというのをやらせてもらえる状況であったものの、思った動きが実装できず、手詰まりになってしまうこともありました。

そんなある日、気分転換するためにうまく設定できない箇所をプリントアウトして、社内のカフェテリアでコーヒーを飲みながらうんうんうなっておりました。

すると、顔見知りの他部署の先輩たちが、「何をそんなにうんうん言ってるの?」「どれどれ」と覗き込んでくるんです。

コンサルティング部の先輩方は実務として自分で構築されたり、お客様に提案している方たちなので、するすると「ここをこうした方がいい」というアドバイスをくれます。
実際に画面を見ながら説明した方が早いと思ったら、わざわざ席まで来て教えてくれました。

そのうち味を占めた私は、あれやこれや試してもうこりゃお手あげとなった場合は、プリントアウトして、みんなが顔出すカフェテリアで考えるようにしました。

自力で考えてこねくり回すのも大事だけど、あれやこれや試して手詰まりになったら、すでにある英知に頼ればいいんだ!と。
#前者をすっ飛ばして、なんでもかんでも聞いちゃうとなると、なかなか自分の血となり骨となりませんからご注意くださいね。

というわけで、ある程度慣れてきたけど手詰まりしちゃったら甘えちゃえって話でした。

そして今、サイボウズではグループウェア上で誰あてでもなくつぶやいた疑問がなんとなしに解決していくやりとりをよく見かけます。


休暇制度が変わったことで戸惑っていた時にコメントくれた同僚

業務上のことは、チーム内でOJTやオンボーディングをしてはいるのですが、情報の見つけ方のちょっとしたコツだったり、他部署の管轄だけどそもそも誰に聞いたらいいかわからない……
といったような、ちょっとしたつまづきを日報や分報で呟くと、どこからともなく教え上手なメンバーが颯爽と現れて「該当するシステムガイドはここ」とか、「この方法試してみたら?」とさらっと書き残して去っていきます。

それはまるで、私が頼っていた思い出のカフェテリアのようなのです。

すごいぜグループウェア! いいねそれができるサイボウズの風土!

助けてもらったら、次回は誰かを助けてあげる、そんな助け合いのループを回していければいいなぁと。。助けてもらってばっかりな私は日々思ってます。

※写真はSEABIRD COLONY 銀座本店

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