おてもやんを習いたい

日本舞踊を習っているのだが、時々「たいそうやなあ」と思う時がある。
つまり自分という平民が舞っても、バランス取れてへんよな?と感じる。
なんというか、格の高い人が舞うべきものでないのか、と体がむずむずするのだ。美しい着物を着て、優雅に舞うことで満足する人もいるのだろうが、大したことのない人間のまま、大したことのない布をまとい、しかし舞は心を込めてそして笑ってもらいたい、という願望が非常に強い。

先日盆踊りの先生を家までお送りする際、『おてもやん』の話題で盛り上がった。おてもやんは熊本の民謡であるが、先生が大好きらしく「お面つけて踊るねんけど、あれ踊ったらウケるねん。ええで、あれ!」と。
どじょうすくいも習いたいが、おてもやんも実に楽しそうである。
人々を愉快にさせる踊りは死ぬまでにぜひ体に染み込ませたい。




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