(記録)入学10か月目

 もうすぐ1年次終了となる、1年目第4クォーター。レポート4教科でしたが、いささか自信がないものもあり、どう採点されるかドキドキです。

 特に都市概論は実務者(建築家やランドスケープアーキテクチャー)向けなのですが、もちろん私はまったくその分野は門外漢もいいところなのでどうなりますやら。改めて自身の住む町にどのような課題があるのか良い勉強にもなったので、レポートが通るかは別として得難い機会にはなりました。

 他は芸術学基礎と社会学、哲学ですが、芸術学基礎はなんとか通って欲しいところです。1月展示会巡りしていたのはレポートのためでもあったので。社会学はスクーリングは定員締め切りで次年持ち越しですが、今月はレポート科目なので、こちらだけでも先に取っておきたいところです。

 ところで昨年日本文学講義の中で太宰治『女生徒』の翻案元となった有明淑の日記に触れる機会があり、青森県近代文学館に資料請求して取り寄せて以来、大正時代~1930年代前半にかけての時代に関心を高めています。有明淑はごく一般の人ではあるのですが、非常に多感に様々な現代にも通じる物事へ思索を巡らせている人で日記も大変読み応えがあります。女性参政権運動などが盛んになった時期でもあるのですが、それは決して先進的な活動家・思想家だけが展開したものというわけではなく、広く市井にもその素地があったことが分かる良い資料でした。『女生徒』は太宰が川端康成に向けて書いたとしか思えない内容で有明の日記から相当部分を寸借して構成されていて、川端の女性に対する視線に合わせてまとめられている気がするので、作品としてはどうかなと思わないでもないですが(川端の女性観は当時の時代を背景にしているとはいえ、ちょっと異常で気持ち悪いと個人的には思います)。

 さて、2月は神話学のスクーリングと芸術史2教科のウェブスクーリングです。芸術史講義、実は近現代分野のウェブスクーリングは一番良い成績を取っているので、同じくらいを目指したいですね(もう一つの一番良い成績課目は詩学関連です。これも何気に嬉しいです)。神話学は何か一つの神話について語れるように自習しておくことが講義前課題なのですが、一番手元資料が豊富なのがクトゥルフ神話だったりするので、それで良いのか不安もあるので、ギリシャ神話でも振り返っておくことにします。

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