Atsushi Miyazaki

1976年生まれ。いろいろな仕事を転々としながらなんとか生きてます。世の中の縁に生かさ…

Atsushi Miyazaki

1976年生まれ。いろいろな仕事を転々としながらなんとか生きてます。世の中の縁に生かされ今に至っています。もう少しばかり丁寧に生きてみたいものです。

最近の記事

入学33か月目

 ずいぶんと久しぶりになっちゃいましたね。去年今年と連年転職というアクロバティックな生活をしつつ、なんとかかんとか大学とも両立させなきゃなということで、特に今年は苦労しました。が、ようやくきました90単位。  90単位は4年次の卒論着手要件です。最後の四半期を残して無事到達。内訳要件も念のため確認して漏れなしという確認が取れましたので、来年はいよいよ卒論ということになります。卒論といっても文芸の創作系なので論文ではなく小説ですが。同期同窓グループの中にはエッセイや短歌の人もい

    • (記録)入学18ヶ月目

       新しい仕事でいろいろと休日やら何やらが潰れてしまい、こちらの記録も1週間ばかり遅くなりました。毎月月末日に書くように心がけていたのですが。レポート関連等を全部放擲してしまったので、9月は以前に受講申し込み済みだった文芸の作家研究の土日スクーリングのみでした。  読み込む時間もさほど取れないなか、『銀河鉄道の夜』『春と修羅』の二稿と三稿を比較し(『春と修羅』は初稿も)、その変遷から宮澤賢治という作家が作品をどう変化させ、それにはどのような意図が込められていたのか、そういったこ

      • (記録)入学17ヶ月目

         さて、8月から新しい仕事も始まり、何かと多忙の極みです。仕事の関係で読み込んだり覚えたりすることが必要なものが多く、年内はだいぶスローペースに学習ペースを抑えることになりそうです。秋期のスクーリングも年末の1科目だけに絞りました。他にも受けたい講義はいくつかあったのですが、仕事が続かないことには学費にも支障が出ますし背に腹は代えられません。是非もなし。  というわけで年内は相当ペース落とすことにしたわけですが、仕事が始まる前に受けた講義やレポートが返ってきまして、7月は何

        • (記録)入学16ヶ月目

           7月度、スクーリングは連歌でした。いやこれ思っていたよりずっと楽しいですね。連歌。高校などでもやれば良いのにと思うくらい楽しかったのですが、高校でやるには教える側に求められるものが多いので、難しいかもしれません。即興性と教養と語彙と、およそ短歌・俳句に必要なあらゆるものが求められる上に連歌独特のルールもあり、なかなか刺激的な二日間でした。  テキストレポートは4科目をスケジューリングしていたのですが、提出は2教科のみ。残りの2教科はどうもレポートがうまくまとまらず、あまり不

        入学33か月目

          (記録)入学15ヶ月目

           2年目春期の成績が確定しました。進捗としては42単位といったところです。春期・夏期ともにスクーリング中心で組んでいるので単位の進捗は控えめですね(スクーリングは1教科1単位なので)。  6月は映像思考の単位が出たのですが、レポート自信が無かったので予想通りの結果ですが70点と渋めの結果となりました。企画を練って立案という課題でしたが、その種類の課題は企画自体が宜しくないとあまり良い内容には仕上がらないんですよね。もともと企画畑で仕事していたこともあるので、このあたりはもう経

          (記録)入学15ヶ月目

          (記録)入学14ヶ月目

           寒暖差の激しい5月でしたが皆様如何お過ごしでしょうか?私の今年のGWは美術展を何カ所か巡るなどかなり有意義なスタートとなりました。一方でそろそろ本格的に次の職をどうするかという課題もあり、そちらにも取り組み始めたため、予定していた西洋美術史は秋へリスケです。  とはいえスクーリングは待ってくれません。5月は映像思考の講義。こちらも前回の知財に引き続き藝術学舎の科目です。内容は思っていたのと少し違うかな?という思いもありつつ、なかなかテレビ局の編成などに携わる人の話を聞く機

          (記録)入学14ヶ月目

          (記録)入学13ヶ月目

           2年次が始まりました。今期最初の2科目は映像学・映像史と著作権を中心とした知財関連の講義科目です。前者は写真の発明からインターネット時代の現代までをざっとおさらいする感じの科目、後者は法の深いところまで掘り下げるというよりは知財とは何かの概論的科目です。  映像学・映像史はなかなか骨が折れる科目でした。人間の視覚知覚と映像(写真、映画等)の違いから始まり、技術的発展によって何がどう変わっていったのかを歴史的経緯を網羅的に学ぶ、コンパクトなテキストの割に内容は重い感じです。

          (記録)入学13ヶ月目

          (記録)入学11ヶ月目、12ヶ月目と1年の振り返り。

           昨月末にウクライナ戦争が始まってしまい、少しばかり筆が遠のいておりました。さて、今年の成績が出揃いましたー。最終的に25教科履修で1教科だけレポート不可且つ本年度中の再提出ができない科目が出てしまいましたが、無事24教科38単位の取得見込みとなりました。卒業要件が124単位(内専攻30単位)なのに対して38単位(内13単位)なので、卒業演習を除いた単位は3年次で完了させるという目標に沿った進捗です。頑張った、私。1科目落とさなかったら40単位に乗ったのでその点はちょっとやっ

          (記録)入学11ヶ月目、12ヶ月目と1年の振り返り。

          (記録)入学10か月目

           もうすぐ1年次終了となる、1年目第4クォーター。レポート4教科でしたが、いささか自信がないものもあり、どう採点されるかドキドキです。  特に都市概論は実務者(建築家やランドスケープアーキテクチャー)向けなのですが、もちろん私はまったくその分野は門外漢もいいところなのでどうなりますやら。改めて自身の住む町にどのような課題があるのか良い勉強にもなったので、レポートが通るかは別として得難い機会にはなりました。  他は芸術学基礎と社会学、哲学ですが、芸術学基礎はなんとか通って欲

          (記録)入学10か月目

          (記録)入学8か月、9か月

           ちょっと油断していたら(別に油断していたわけでもないのですが)、もう年末ですね。1ヵ月分飛ばしてしまいました。反省反省。  今年受けた授業・課題はすべて結果が出まして、取得単位(見込含む)は無事30単位となりました。2022年3月までの1年で30~40単位の間を押さえておけばまずますという予定でしたので、単位数としてはほぼ予定通りの進捗ですね。このペースでやっていければ卒業演習関連の単位を除けばほぼ3年間で卒業に必要な単位数をクリアできるはずなので、4年次はある程度演習に

          (記録)入学8か月、9か月

          (記録)入学7か月

           今月は何かと大変でした。テキストレポート7科目にスクーリング2科目、ウェブスクーリング1科目。さすがに多かった。テキストレポート科目のうち2科目はちょっと手が回らないなということで来期に回すことにして、計5科目のレポートとスクーリング2科目(ウェブスクーリングは11月中旬までに受講完了予定)。  レポートやスクーリングはまだレポートクリア後単位修得試験があるので単位が出るまでは12月の試験をクリアしなければならないのですが、科目数が多いので試験も大変そうです。今月の科目は

          (記録)入学7か月

          共犯者は何故もっとも親密な関係なのか? 『裏世界ピクニック』の台詞の謎に迫る

           宮澤伊織『裏世界ピクニック』は紙越空魚(以下空魚)と仁科鳥子(以下鳥子)が裏世界と呼ばれる異世界で出会い、その世界の謎を追いつつ、鳥子は(やがて空魚も)失踪した閏間サツキの謎に迫る異世界冒険譚です。  この作品の第一巻で鳥子が空魚に裏世界から帰還後に再会した際、二人の関係を指して「知ってる?共犯者って、この世でもっとも親密な関係なんだって」という非常に印象的な台詞を述べるシーンが登場します。この台詞は各レビューでも言及されるほど印象に残る台詞なのですが、これをどう解釈すべ

          共犯者は何故もっとも親密な関係なのか? 『裏世界ピクニック』の台詞の謎に迫る

          主人公ヤナの死と再生による三船・三島からの卒業 『シブヤで目覚めて』補論

           全力読解と題しながらいろいろ大事なことを見落としていたぞ、ということで早速補論です。重要なモチーフに言及できていませんでしたが、死と再生による成長というポイントがすっかり抜けていました。  まずヤナが黒澤明『酔いどれ天使』の三船敏郎(『酔いどれ天使』の松永役)に入れ込んでいることが描かれています。同作の松永は結核におかされながらも、自身から離れていってしまった奈々江を取り戻すべく岡田というライバルのもとに押し込み、結果殺されてしまいます。そんな松永を治療していた医師が真田

          主人公ヤナの死と再生による三船・三島からの卒業 『シブヤで目覚めて』補論

          アンナ・ツィマ『シブヤで目覚めて』全力読解

           チェコの文学新人賞を多数受賞したアンナ・ツィマ著『シブヤで目覚めて』があまりにも快作なので、徹底分析してみたいと思う。  プラハの大学で日本文学を専攻するヤナは、ゴスロリと忍者が闊歩する学部で、謎の作家・川下清丸の小説にのめりこんでいる。そのとき渋谷では「分裂」したヤナが、単語帳片手に幽霊となって街に閉じ込められていた。鍵を握る謎の作家の秘密とは?日本文学フリークたちの恋と冒険の行方とは。チェコ文学新人賞を総なめにした作家により、ふたつの街が重なりあう次世代ジャパネスク小

          アンナ・ツィマ『シブヤで目覚めて』全力読解

          永田希氏の二冊から考える「積読」、「書物」から「死生」まで

           皆さんは「積読」という言葉にどの程度抵抗があるだろう。個人的にはまったく抵抗が無いというといささか語弊はあるが、まさに「積読」を重ね続けているのでもはや日常でさえある。現在進行形で半年に一棹ずつ書棚が増えているわけで当然ながら全てを読んでいるわけがない。  このように書くとある種の開き直りのように感じる向きもあるだろうが、私の場合は増える一方の書棚とそこに収められる本は、さながら物理的Google検索プラットフォームに近い存在かもしれない。  「いつか必要になるその時」

          永田希氏の二冊から考える「積読」、「書物」から「死生」まで

          (記録)入学6か月

           さて、早いもので夏季も終わり夏季履修分の成績も確定しました。取得単位は計13単位で、卒業に必要なのは124単位。そこから卒業論文(演習)の8単位を差し引くと116単位。春・夏はやや履修控え目にしていたものの、ペースとしてはちょど4年で終了するペースなのでまずまず順調です。  なかにはレポートでは結構手厳しい講評を頂きつつ単位修得試験で挽回したりと難航した科目ではギリギリ70点と際どい成績の科目も出ましたが、それでも一つも単位を落とすことなく進んでいます(50点未満だと再履

          (記録)入学6か月