入学33か月目

 ずいぶんと久しぶりになっちゃいましたね。去年今年と連年転職というアクロバティックな生活をしつつ、なんとかかんとか大学とも両立させなきゃなということで、特に今年は苦労しました。が、ようやくきました90単位。
 90単位は4年次の卒論着手要件です。最後の四半期を残して無事到達。内訳要件も念のため確認して漏れなしという確認が取れましたので、来年はいよいよ卒論ということになります。卒論といっても文芸の創作系なので論文ではなく小説ですが。同期同窓グループの中にはエッセイや短歌の人もいます。文芸は領域が広いので、そういう意味でも卒論の予備演習があった今年は楽しい1年でした。今年のクリスマスは見事に演習で2日終わりでした。
 卒業要件は124単位で卒論が8単位なので、差し引きするとあと26単位。次の今年度最後の四半期で10単位程度取っておけば来年は16単位なので多少は楽できます(卒論以外は)。

 それにしても、ノリと勢いで入学した時には卒業できるのかとか単位を無事取っていけるのかとか、そんなことはまったく考えなしに入学したわけで、よくここまできたものです。我ながら。スクーリングが1単位、レポート系とウェブスクーリングが2単位なので、ざっくり55講義ほどやってきたことになります。
 そこそこハードワークだった気もしますが、案外なんとかなるものですね。とはいえ、取りたい課目から取っていく感じで進めてしまったので、3年次ともなるとだいぶ選択肢も残り少なく、もうタイミングで取れるものを取るという感じになってくるので、一部の課目はむっちゃギリギリで単位乗り切ってます。芸術理論系とかよく単位出たというくらいギリギリでした(苦笑)。

 振り返ってみるに、やはり大学は社会人になってから行くと面白いということを実感した1年でもありました。この苦労と面白さは、仕事じゃなかなか得られないですね。そして期日もやることも自主的に進めないとどうにもならないというのも通信制の良さで、しかも仕事じゃないので当然「先延ばし」にしようと思えばいくらでもできるわけで、最長8年かけようと思えばかけられるのですが、そこは4年でやりきるぞ、というモチベーションとモラルがすべての世界でもあります。それに仕事じゃ得られない世界が広がってますので、そのあたりもいろいろな業種渡り歩いてきたものの、やっぱり得難い経験ですね。

 というわけであと来年2024年度が卒業年次となる予定です。順調に進めば、ですが。卒論全力でやるぞという気持ちはもちろんありつつ、そろそろ考え始めないといけないのが「進路」です。このまま学生生活を来年度で終わりにするのか、あるいはまだ続けるのか。ここまで読んだ方はお気づきだと思いますが、そう、未練たらたらです(笑)。

 日本の芸術系・美術系大学の通信制は大きく3校で、東京の武蔵野美術大学、京都の京都芸術大学、大阪の大阪芸術大学です(たぶん)。この中でムサビはもっぱら芸術・造形系なので、文芸領域はほぼ無いです(研究領域はありますが創作領域ではないです)。そんなわけで最初からここは私の選択肢としては除外でした。そして京都芸術大学。目下在学中のところですね。このままいくと卒業はできそうなので、そうするとそのまま「院に進む」という選択肢が見えてきます。文芸・創作系で大学院というのはほとんど他に選択肢がないので、これはこれでなかなか魅力的です。そして最後が大阪芸術大学で、ここは実はこの3校の中で唯一文芸「学科」があります(京都芸術大学は文芸「コース」で来年のカリキュラム変更でここは名称も変わる見込みです)。そこまで文芸に造詣があるわけではないものの、京都芸術大学で単位に苦戦した少なからずの部分が「もっと知見がない美術系で単位を取らないと単位が足りなすぎる」問題だったので、文芸オンリーというのもまた魅惑的です。

 来年のことを話すと鬼が笑うと言いますが、再来年の話なら笑って許してくれるでしょう(たぶん)。というわけで、まだ卒業してもないのにその先のことを考え始めています。欲が深い。

(追伸)先月から京都芸術大学に在学しながら東京藝術大学の非公認サークル「ゴシックの会」に参加してます。年末は入会最初の会合参加予定です。東京藝術大学、こういうサークルがあるのに通信課程ないんだよなぁ……

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