【AMMON TOKYO】藤井健司 個展『色 / 空 Color / Emptiness』

2011年より横浜とバンクーバーを拠点とする藤井健司。幼少期に水墨画、曼荼羅に魅了され、自然の曼荼羅の様な絵画制作を志す。そんな藤井健司の個展が、神保町AMMON TOKYOと銀座・和田画廊で2拠点で同時開催いたします。


Sounds of One Hand 墨、ラピスラズリ、色墨、和紙、160×120cm

『絵画に仕える』


膨大な時間を要する大作は年間に最大5枚くらいしか描けません。残りの人生の時間、体力のことも考えると、迷っている時間はないことに最近になって気付きました。
この15年間、迷い試行錯誤し実践してきたこと全てを今回の個展では総動員しました。
 
大作制作中に疲労が蓄積し、改善の為に断酒しました。暫くすると筆先が自分の指先の様に感じられ理想的な運筆に近づいた様な気がしました。
その後、何度かお酒を呑む機会があったのですが、翌朝はアルコールで感覚が麻痺しているのか運筆がどうしても鈍ってしまう。
お酒は好きなのですが、絵画に仕える身としては極力我慢しなければなりません。

『自然を写経している』


自然を写経するような意識から、書道の小筆を中心に制作しています。
自然の美しさから学びたい、そして絵画制作を通して自分の中の自然と呼応できれば、合奏できれば理想的だと考えています。
 


小作品を一枚ずつ捲り、静かな手の動きと次々と目のまえに現れる作品たちが織り成すDJミックスの様な感覚の時間


INFORMATION / 藤井健司 個展 色 / 空 Color/Emptiness
会期: 2023年6月16日(金) – 7月15日(土)
在廊イベントat 和田画廊(銀座):毎週土曜日 13:00-18:30  6/17, 6/24, 7/1, 7/8, 7/15予定
在廊イベントat 神保町:6/16(金)、6/28(水)、7/14(金)19:30まで開廊
*作家が小作品を一枚ずつ捲りご鑑賞いただく内容です。静かな手の動きと、次々と目のまえに現れる作品たちが織り成すDJミックスの様な感覚を是非お楽しみください。本イベントはどなたでもご参加いただけます。

◆第1会場:和田画廊
営業時間:火〜日 13:00 - 18:30(休廊日:月・祝)
〒104-0061東京都中央区銀座3-5-16 マツザワ第10ビル3F
Tel/Fax:03-6263-2404

Email:info@wadagarou.com

Website:www.wadagarou.com

◆第2会場:AMMON TOKYO
営業時間:月〜日 10:00 - 18:30(休廊日:祝)
〒101-0051東京都千代田区神田神保町2-11-4
メゾン・ド・ヴィレ神田神保町1F (神保町さくら通り)
Tel/Fax:03-6261-0018

Email:info@ammon.co.jp

Website:www.ammon.co.jp

PROFILE / 藤井健司 | Kenji Fujii
年東京都生まれ。武蔵野美術大学日本画科中退。2011年より横浜とバンクーバーを拠点とする。幼少期に水墨画、曼荼羅に魅了され、自然の曼荼羅の様な絵画制作を志す。学生時代、打楽器演奏中に音を視覚イメージとして捉えたことで「観音」という言葉に興味を持つ。20代半ばには禅寺の住職に白隠慧鶴の公案「隻手音声」を問われ、大きな影響を受ける。以来、「観音」と「隻手音声」を根幹に作品を制作している。主な展覧会として、2006年「日本X画展」(横浜美術館、横浜)、2011年「Hear nature for a while」(Seoul Artspace Geumcheon、韓国)、2016年「Spectrum File14」(スパイラル、東京)、2020年「Nothingness」(パークホテル東京、東京)、アートギャラリー閑々居(東京、2008〜)、Galerie Paris(横浜、2018〜)などがある。絵巻「彼南模様」(2006年作)が横浜美術館に収蔵されている。

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