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ADHDと留年

早いもので、新学期がはじまってもう4月が終わろうとしています。

さて、大学にはGWの壁というのものがありまして

GWを過ぎると、途端に学生の出席率が落ちます。

新生活に目を輝かせていた大学生たちも

いつの間にか「この先生の授業はサボっても大丈夫」とか

なんとかギリギリ単位をとれるサボり方とかを考えるようになってきます。

まあ正直、やる気もなく漫然と授業に出席だけするぐらいなら、サボって家でゲームでもしてた方が有意義ですよね…。

かくいう私は大学1年の4月の途中からすでにサボり始めていたので、偉そうなことは言えません。

授業をサボって体育館で筋トレとかしてました。

無料で筋トレ器具使い放題やし、授業中の時間帯は空いてて最高!

とか思ってました。

しかし、大学を卒業するためには単位を取らなければなりません。

ナメてたら普通に単位を落としまくって留年してしまいます。

ちなみに告白しますけど、私は1回留年しました。(あ、言っちゃった。)

前に「ADHDの人は結構な確率で留年します」とか偉そうに書きましたが

私のことです。

いやー、大学教員で留年した人とか身近に見たことないので、恥ずかしくて人に言えません。

今は大学教員の立場なんで

お前らちゃんと勉強せーよとか言ってますがね。

今でもときどき「必修単位を落として留年する夢」を見ます。

当時は友達の前で明るく振舞ってましたが、まあまあのトラウマを抱えています。

たまに「留年も経験のうち」とか「留年する奴の方が大物になる」とか言う人いますけど、世の中で活躍している人は留年してない確率の方が高いです。

無駄に金もかかりますし、人生設計上の目的がないなら留年しないにこしたことはない。

一応、自分が留年した言い訳すると

単に危機感の欠如です。

ADHDの人と健常者の差として、ADHDの人はサボるのが下手くそなのです。

たぶん、「ほどほどに頑張る」というのが苦手なんですよね。

部活の友達が授業サボったりしてたんで、真似してサボったら自分だけ留年しました。

そういえば、私と一緒に筋トレしてた後輩(たぶんADHD)は2留しましたね。

というわけで、ADHDが留年しないための心得を解説します。

健常者でもある程度は当てはまると思いますが、主にADHDに人向けです。

まず初めに質問。

あなたは天才ですか?

「はい、天才です」と思ったあなた、ここから先は読まなくて大丈夫です。

天才なら問題なく単位は取れます。

「天才ではないな」と思ったあなた、ここからが本題です。

小学校から中学、中学校から高校に進学したとき

急に授業のレベルが難しくなったと思いませんでしたか?

次のステージの学校に進学すると、だいたい授業のレベルのジャンプが起きます。

理系学部では高校から大学のレベルジャンプはこれまでの比ではありません。

急に何言ってるかわからない授業が登場しまくります。

理系だとシュレディンガーだなんだと訳の分からない呪文のような講義が展開されます。

私は大学受験の直前の物理の偏差値は90超えてましたが、それでも量子力学の授業内容はちんぷんかんぷんでした。

量子力学の概念は、かのアインシュタインですら最初は「わけがわからん」と怒ったらしいので、一般人が理解できないのは当然です。

私は世の中の理系学生の大半が量子力学をちゃんと理解できていないはず、と思っています。

しかし、世の中には「ちゃんと理解できてないけどテストで点とれる人」ってのがいるんですよね。

高学歴クラスタになると、そういう人たちがマジョリティになります。

私にはそれができない。

だって、訳が分からないものは面白くもなんともないので、頭に入らないんんですよね。

ADHDの人はそういうタイプが多いんじゃないかなと思っています。

なので、私からのアドバイス。

大学の試験の勉強はテストの3週間前に始めましょう。

これはADHDの人の特性を考えた上での具体的な数値です。

1~2週間では短すぎるし、4週間だとちょっと長すぎる。

あなたが思っているほど、あなたは勉強が得意ではありません。

それを自覚するために、まず三週間前に一度過去問を解いてみましょう。

この時点で普通に解けたらOKです。

試験3日前ぐらいまで何もしなくていいです。

でもまあ、普通は解けません。

解けなかった場合はどうするか

ここから先はあなたに合った勉強法でがんばってください。

まだ3週間ありますから。


・・・おい!

と思われたかもしれませんが、大学まで来たらあなたに合った勉強法がすでに確立されているはずです。

私なりのやり方よりも、たぶんそっちの方が効率がいいはずです。

私が言いたかったのは「試験の3週間前」という、ほどほどに危機感を感じられつつも、まだ十分にとりかえしのつく時期に、自分の現状の実力を知っておいた方がよい、ということです。

次に、重要なポイントです。

必ず「優」(8割以上)を目指しましょう。

できれば満点を目指した方が良い。

「6割を目指してきっちり6割をとる」なんてのは超絶難度です。

ADHDには楽して単位取るコツなんてありません。

高校生までに培った自分なりの勉強法でがんばりましょう。

あと、もう一つ大切なこと。

専門科目を真面目に勉強してみた上で (←ここ大事)

いずれの科目も楽しくない、面白くない、と思ったとしたら

転学部を検討した方がいいかもしれません。

一旦休学して他に本気になれるものを模索するのもありです。

前期の試験が終わったあとは夏休みがあります。

一度将来設計について考え直すにはいい機会です。

他の大学の他の学部を受け直してみたくなるかもしれません。

大学に進学してみると、高校生や浪人生時代に見えなかった景色が見えるようになるので、人生に迷いが生じるのは別におかしなことではありません。

そうやって一度悩んで、決断して次に進んだ方が、力強く踏み出すことができるはずです。

皆さん、留年しないように頑張りましょうね!

以上です。

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