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[嘘レビュー]山羊たちも沈黙


あらすじ

若い女性を狙った連続猟奇殺人事件。捜査は難航し、刑事のクララは、上司の命を受け、猟奇殺人犯として捕らえられている元精神科医へ協力を要請する。彼との交流の中で、クララは事件を解決できるのか…?

レビュー

※このレビューにはネタバレを含みます

初対面でクララのことを「君はどちらかというとユキちゃんだね」と呼ぶ教授。物語が進むにつれ、これは彼にとって最大級の告白だったと気づかされるのが秀逸です。全くロマンティックではない狂気じみたセリフすら、それがとても甘い響きに聞こえてくるのは演技の所為か、ストーリーの所為なのか。
クララの過去、お隣りの家がジンギスカンにされる…という事件を目撃したトラウマを元に、ラストの電話で「ラムよりもカプリットの方が甘いらしい」と告げる教授。ストレートにとれば「次はお前だ」という殺害予告なのですが、クララと教授の交流を観た後、これは全く別の意味になる…観たヒト、全員性的倒錯者に変えようとしてんじゃねーかぐらい中毒性のある作品です。

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