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夜風と煙草とキャミソール

今日はめずらしくツレがフットサルで帰りが遅くなるというので、ひとりで昨日の夕飯の残りをチンして食べた。さみしい。

こんな時こそ、独りじゃないとなかなか見れない鬱系恋愛映画をみるのだ!とよろこび勇んでみたのだけれども、ストーリーが全然頭に入ってこない。

なんだかいたたまれなくなって、ツレの煙草を勝手に拝借してベランダへ。昼間は初夏のように暑いけれども、キャミソールにショーパンだと夜風がまだ冷たいあたりが5月っぽい。それでも、夏の格好がやっぱり好き。

隅っこの灰皿代わりの空き缶ボトルを開けたら、煙草がぎっちぎちに詰まっていて「あれあの人こんなに吸ってるんだ」と思った。私は彼が家で煙草を吸っているところをそんなに見たことがない。一緒に暮らして長いのに、知らないことってまだ全然あるなって思った。

23時くらいに帰ってくるっていってたから、早く23時になってほしいなあと思いながらぼんやり過ごす。長い。たった4畳半の畳の部屋なのに、なんとなく自分の身体がどこにも収まりがつかないような気がする。

10年先も同じ気持ちで彼を待っていられるかはわからない。けれども、そんな風に待っていた夜も確かにあったということを記憶しておくための、何の変哲もない日記です。

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