新年あけましておめでとうございます。
すでに激動の予感ですが、2023年もどうぞよろしくお願いいたします。

9月に伊豆の「やすらぎの里」に夫婦で行って、帰ってきてから夫に、
私の昔の子宮筋腫の手術前に断食を始め色々なことを試していたことを
初めて理解できた、と言われて涙するほど感動したと前回書いてから
４ヶ月あまり。

人生で最大の激動の局面となり、荒波が続いている。

まず、伊豆から帰ってきてからのその夫の発言に喜んでいたのも束の間、
ひょっとして夫は何か今、しんどいのか？と思い当たったわけだが、
その時は本人はそんなに意識していなかったらしい。
今から思えばその時から、夫は持病の「蓄膿症（副鼻腔炎」の悪化に
苦しんでいたし、便秘や歯の痛みなどなど、還暦を迎えて人生で初めて
色々と身体にガタが来ていたのは予兆だったのかもしれない。

10月末、夫は副鼻腔炎どころではなく、鼻の奥と目の奥と脳の広いエリアに
腫瘍があることが発覚。

ちょうどその頃私は、1年に1度の大きな女性性プログラムの講師養成トレーニング
のために都内のホテルに宿泊しながらトレーナーとしてもっとも忙しい時期。

私がトレーニングを終えて自宅に戻ってすぐ翌日、夫婦二人で検査結果を築地の
がん研究センターに聞きに行った。

最初はその腫瘍が骨も破壊しているということで、「稀少がん」である可能性を
覚悟するよう言われていたのだが、とてつもない奇跡、本当にまれな結果として
悪性腫瘍ではなく良性だと告げられた。
担当の医師も「とても珍しくて病名がわからず調べた」とのこと。

その瞬間は、心からその奇跡を喜び、本当に救われた気持ちになっていたのだけれど、実際はそこから、夫の腫瘍摘出の手術に向けて色々な準備が始まった。

聞けば聞くほど、その手術は大掛かりな手術であり、危険は伴うのはもちろん、
術後の後遺症なども覚悟しなくてはいけないとのこと。

また、手術までに体力をつけるよう食生活を始め、ライフスタイル全般を見直すことが必要となった。奇しくもそれはすでに伊豆から帰ってきてからやっていたことだった。

結婚33年目。私達夫婦に初めて訪れた、重大な状況。
私自身は、20年近く前に子宮筋腫の大手術をしているけれど、
今回の手術はそんなものじゃなさそうだ。

一番の動揺は悪性の可能性が高いと言われた時で、その後からは私自身は
比較的落ち着いているように思うけれど、やはり以前の自分の状態とは違う。

おまけに、我が家をめぐる数々の試練がここからさらに待っていようとは！
年齢的にも環境的にも起きて当然のことばかりで、覚悟はしていたはずだけれど
ここに加えて、親の介護問題が次々と勃発。

年末にかけて、何度も「これ冗談？！コントか何か？！」と叫んでしまうほど
出来事のタイミングが絶妙すぎて、お手上げ状態になってしまった。

今思えば、12月中旬からほぼ２週間近く、9月の時点で不思議な縁と導きを感じる
旅の予定がいくつか入っていて、夫の病気発覚後、気分的にはそれどころじゃないから本当ならキャンセルしようかと思う状況だったけど、前のめりにすべて支払い済み、飛行機も予約済みという状況だったので最後まで迷っていたけど、結果的には行ってよかった。

沖縄の久高島でなぜかディジュリドゥリトリートに参加、その足でと言っていいほど立て続けに長野の時空の杜にて冬至の祝祭リトリートへ。

そこから帰宅後夫婦で箱根へ一泊。

これらの旅で得たエネルギーや素晴らしい体験が、リソースとしてまるで蓄えられるのを待っていたかのように、箱根から帰宅後すぐに、予想もしなかった大事件が勃発し、そこからあれよあれよというまに、立て続けにものすごいことが起き始めたのだ。

一見、坂道を転がり落ちるような、急降下とも思えるこれらの出来事だけれど
今、本当に私はそういう感じ方をしていない。

同時進行でさまざまなことが起きる私の人生のパターンだけは勘弁してくれ、と思うけれど、あまりにもひとつひとつの起きるタイミングが完璧すぎて、もうすべてにお手上げ状態なのだ。

お手上げ、というのは案外いいかもしれない。

サレンダー。　そうしつつも、目の前のことを淡々と、
かつ愛をもってこなしていく。
そうできている自分に驚くと同時に誇らしい。
この状況、結構私は嫌いじゃないかも、というのが発見だ。

生きている。生きていく実感と思いをこれほどまでに大切に感じていることはない。

箱根から帰ってきてからの大事件以降の話は次回にしよう。

とにかく少しでも記録しておきたい。貴重な日々だというのは確かだから。

あ、一部の皆様には大変ご心配をおかけしましたが、
お正月は無事に迎えられました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。