アーティストは何に所属してるの?

アーティストってなんか、レーベルに所属して、そこからCD出してるんじゃないの??それで終わりなのでは??ってぼんやり思っていたのですが、よく調べてみると割と込み入った産業構造になっていたので備忘として記録です。

■アーティストを取り巻く組織

先にまとめておくと、アーティストに関わる組織は大体以下の通りでした。

・レコード会社(レーベル):アーティストと一緒に音楽を作る人たち

・音楽出版社:アーティストの著作権を守る人たち

・プロダクション:アーティストのマネージャーをする人たち

■レコード(レーベル)とは

どのアーティストがどの音楽出版社あるいは、プロダクションと契約しているという話は聞かなくても、どのレーベルに所属しているのかという話題が上がることがあると思います。

それもそのはずで、レーベルはアーティストと曲を作る人たちのため、

レーベルによって曲の雰囲気が近づくことがあります。

詳しく言うと、レコード会社の一部署がレーベルです。アーティストはレーベルと契約することで"音源"を作ります。編曲・録音・エンジニアリングして、spotifyなどの音楽ストリーミングで流したり、CDなどのパッケージにして販売するのが仕事です。

メジャーとインディーズはこのレコード会社が「日本レコード協会」に加盟しているレコード会社か否かによって決まります。

多くのアーティストがメジャーを目指すのは、レコード会社が大きいほうが販促の力が強い、例えばTV番組のタイアップで曲をねじ込んだり、CDショップの人目につきやすい棚の枠を買うことができるため、有名になるチャンスが大きいからです。

■音楽出版社とは

音楽出版社は「歌詞」と「メロディー」ーといったアーティスト(あるいは、作詞家・作曲家)が生み出した著作物を営利運用する団体です。

アーティストあるいは作詞家・作曲家から著作権を譲渡され音楽出版社は、今度は著作権管理事業者(JASRACなど)に著作権を信託します。そしてJASRACなどがテレビやラジオ、カラオケなどで曲が利用される際に使用料を徴収するという仕組みになっています。

JASRACが悪の集団のように取り上げられることがありますが、JASRACはアーティスト・作詞・作曲家の代わりに著作物を守って、お金を徴収したり、裁判を起こしたりしている人たちです。

■プロダクションとは

プロダクションは、アーティストのマネジメント業務をする人たちです。レコードが音源、音楽出版社が著作物を扱うように、アーティストの人そのものを扱う集団です。ライブを入れたり、グッズを売ったり、スケジュールを管理するなどが主要の業務です。

■まとめ

以外とアーティストが曲を出すというだけでたくさんの大人が関わっていることがわかりました。なぜこんなに複雑な産業構造になっているのかは調査不足ですが(アーティストに入る著作権収入が2~3%になってしまう)、mixやレコーディングが個人でも可能になり、youtubeやストリーミング配信によって、ダイレクトにアーティストからリスナーに届けられるような地盤が整っていることを考えれば、

今後は編曲・mix・販促等を自分たちだけで完結させられるといったアーティストが増えていくと思われます。

▼参考


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