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流行りのデザインと手癖と非日常

先週、遅めのGWをいただき長崎へ旅立った。
端的にこんなにも感動した国内旅行はなく、
市街地の情緒ある建物と谷間の街ゆえの坂道が作るメリハリある風景はとても美しく、
市街地から海沿いのリアス式海岸へ抜け、道道見える折り重なる山々の奥行きと、
断崖絶壁と晴天に恵まれた穏やかな海は筆舌に尽くせず、
何枚写真を撮ろうとも表現することはできなかった。また行こう、絶対行こう。

ここ数年でデザインの流行りは、センター揃いだ。
これはwebの構造的な話で、横長のPCと、縦長のスマホを
共通のデザインで機能させると考えた時、センター揃いはとても機能的だ。
加えて、随分と下火にこそなったがインスタの基本フォーマットはスクエアで、
こちらも自然と写真をセンター(日の丸構造)に捉えがちになってしまう。

本来、流行りどうこうではなく、テキストと写真のベストなレイアウトを模索するのだが
情報量の多さに侵された脳みそが「センター揃え」に要素を当てはめようとしてしまっていると感じることは少なくはない。
センター揃えは見たときの印象として「安定感」「信頼感」「王道感」があり、
案件の課題を見極め意図的に使用している。
ただ、無意識に多用するのはその会社にもデザイナーとしても危険で「守りに入っていて退屈」になってしまう。

写真を撮る時も、デザインを作る時も同じで、慣れたスタイルから少し外してやる。
結果としてどう転ぶかはわからないが、いつもと違うことを少しづつ積み重ねて試行錯誤することはとても大切で、基本的にラフがある案件でもラフ以上のベストを求めて様々な可能性を試している。

何でもいつものスタイルに押し込んでいては、新鮮味がなく退屈だ。
旅行もデザインも、いつもと違うから面白い。

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