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赤ズマロン28mm復刻版で軟調写真を

「オールドレンズの復刻なので現代風な味付けはなされているとはいえ元来が階調を楽しむべきレンズであったのだ。そういう視点で次回は撮影してみよう。」と書いたことがあります。

今回M246に装着してもちだすときに、シャープネスもコントラストも±0にして撮影しました。

思った通り軟調の画がでてきました。

柔らかいが線は細いので解像度は十分あるようです。むしろシャープネスをかけてないほうが解像感があるな、と感じます。

ライカさまはハイコンでシャープな画、という先入観がありますが、こうした軟調な画も善哉。

そしてフィルムで撮影した感じもするので好ましいです。

さて、ここはDüsseldorfはPost通りと Bastion通りとの交差点。

かってこの通りに短期間住んでいた青年ブラームスが右の方からやってきてこの角を画面奥に曲がり次の角を左へ曲がった。そこにシューマン夫妻が住んでいたから。1853年ブラームス20歳。
我が国では嘉永六年、黒船が浦賀沖に現われたその年でありました。

数年来修理中のシューマン・ハウス

ヨーロッパの街並みは戦争で破壊されてもまた積み直して再現しているので街によっては百年~数百年単位で変化はないと思います。ここデュッセルドルフはかなり酷い爆撃を受けたようですが、シューマンハウスのある一帯は19世紀的な雰囲気のある街並みです。

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