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平成元年よりドイツ在住。カメラと撮影が趣味でどちらかといえばカメラに比重があるようだ。…

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平成元年よりドイツ在住。カメラと撮影が趣味でどちらかといえばカメラに比重があるようだ。「きょういく」と「きょうよう」(「今日行く」「今日用」)が気になるリタイア生活。

最近の記事

東寺金堂の薬師如来さまに睨まれた件

三月一日から三週間あまりにわたった今回の一時帰国から帰宅して四日目の今日(三月二十七日現在)も、旅の記憶の消化が未だ出来ません。沖縄、東京、埼玉の実家、京阪、そして東京と、それぞれの記憶と印象が混じり合って整理ができないからです。そのカオスの中心にあって、わたしに強く呼びかける声があって、それは何か旅の記憶の整理に決定的な役割をもっていると思えるのですが、しかしそれは一種の神秘体験なので、いったいそれが何なのか気にかかり、それで整理がつかないようなのです。 その体験とは70

    • ETERNA ブリーチバイパスはLeica風な色味なこと

      ライカさまの色あいという一つの幻想というか夢想に近いというかあるイメージが、ライカさま信者およびその周辺に漂っている。 しかしモデルごとに使用するセンサーがことなり色味にばらつきが出、それらしいのと、そうでもないのとに不統一感があるという事実に信者たちは当然きづく。 そのあたりを汲み取ってかQ3では「Leica Looking」というフィルターがあるらしい。それらしい色味をだそうとライカさまも努力されているのだろう。 Leica M9とM10のあいだにはさまってめだたな

      • PureRAW3のノイズ洗浄効果

        渡部さとる氏が運営しているYTチャンネル「2B Channel」に出演された萩庭桂太氏がライカさまとそれに関する種々について有意義な話をされたのは昨年の夏のことでした。 とくにPureRAW3については大変参考になりました。 ↓ あたりまえの話なのに気が付かなかった#萩庭桂太#PureRaw3 これを拝見し、早速「お試し」を有効利用し、そして購入しました。その後は夜間撮影の仕上げによく利用しています。 さらに過去にノイズゆえにボツ山に放し積み上げたもののRAWが残され

        • 年末年始をLeicaQ2とともに呆然とやりすごす

          義母が亡くなってから我家のクリスマスは簡素化され家族三人の間で贈り物交換するだけですましている。無論年始はドイツ流で何もない。 故にほとんど退屈な年末年始である。とはいえそれでなんの不都合もない。 しかしその間に妻の故郷へ帰った。といっても家はすでに売却してしまったのでホテルぐらしである。 そんな味気ない「里帰り」なので特筆する感慨もない。 近くの大都市であるStuttgartも久しぶりに訪れた。以前は親しみも感ぜず、そのわかりにくい地理環境に憎悪に近い感情さえ抱いて

        東寺金堂の薬師如来さまに睨まれた件

          ライカQ2さまにできてMモノクロームにできなかったこと

          それは色付き写真です♪ 最近はずっとモノクローム写真にのめり込んでおり、それ故にMモノクロームまでゲットするほどに病が進捗してしまったわけでした。 そのモノクロ専用機とお別れしてもやはりモノクロームが好きです。重病です。 主に光と影、とくに影の描写が好きで、さらにそれに秀でたライカさまをこよなくリスペクトしています。だが信者ではない(きっぱり)。だってお布施についやす財産がないもの凹凸 まあそれはそれとして、せっかくライカQ2さまにきていただいたのでMモノクロームさま

          ライカQ2さまにできてMモノクロームにできなかったこと

          X-T5に赤ズマロン28mm復刻版さまをそわせてみる

          Leica Q2さまがおいでになったせいで急に出番がなくなったX-T5がかわいそうなので使ってみました。 しかもお相手が赤ズマロン28mm復刻版さまという贅沢さ。はたしてこのレンズは40MPの解像度に対応できるのか、という興味もありました。 天気はドイツの冬らしくどんよりとした日でしたが、午後ちょっと陽光がのぞいた、奇跡に近い出来事です♪ 赤ズマロン28mm復刻版さまは開放F値が5.6ですし使用するのは主にF8が多い、とすると1.7mから無限遠までピントがきます。 そ

          X-T5に赤ズマロン28mm復刻版さまをそわせてみる

          Leica Q2さまにおいでいただきました♪

          かわりにMモノクローム246さまとはお別れしました凹凸 そもそもライカQさまをお迎えしようと思っていたのですが、それを使えばあとは絶対Mが欲しくなるに決まっておる、と先手を打ってMモノクローム246さまに来ていただいたのでした。 約2年半、大活躍とはいえないもののけっこう働いていただきましたが、モノクローム専用機のメリットが期待したほどは感じられなかったので、普通のM機に乗り換えようと考えました。 しかしどうもその気になれない、ピントあわせよりその場の雰囲気優先となるレ

          Leica Q2さまにおいでいただきました♪

          X-T5をゲットしてみた♪

          別にさしせまった事情があったわけではありませんが、ふとX-T5をゲットしてみました♪ そのために、以下を手放しました。 X-E1 X-M1 X-E3 XF35mmF2 Lumix G 25mmF1.7 Lumix G Vario 12-60mm これで冬眠中の機材がずいぶん整理されました。XF35mmF2はちと惜しいかなとも思いましたがXF35mmF1.4 とTouit 35mmF1.8がありほとんど使用していないのでしかたありません。 これでフジのカメラは一台だけとな

          X-T5をゲットしてみた♪

          EOS R6の解像感

          すでに後継機R6IIがでているカメラのレヴューをいまさらしたいわけではありません。2年前の購入以来あまりもちだすことなく今にいたり、今回1週間の南イタリア休暇旅行にあたりじっくり使い込んでその真価を知りたい思った、その結果、思いがけずその解像感と立体感にちょっと吃驚しそしてこのカメラを見直しもしたのでした。 なお、携帯したレンズはRF35mm F1.8 MACRO IS STMの一本のみでした。 発売時に約20メガピクセルという今や低画素に分類されるセンサーが物議をかもし

          EOS R6の解像感

          Nikkor Z 26mmF2.8の恐るべき解像感

          解像感と書いて解像度と書かないのは、あくまで個人的感想であって解像にかんする科学的検証に基づくエビデンスがあるわけではないからです。 そしてレンズを変えて撮り比べをしてその作例を列挙するなんて趣味もないのです♪だからあくまで個人的に感じる解像感のハナシです。 Nikkor Z 26mmF2.8は5月の一時帰国時に最廉価の新宿某カメラ店で消費税抜きで購入したものの、あまり使用していませんでした。 今回、フランクフルトへ二泊三日の旅行にもちだすことができその本領を、あるいは

          Nikkor Z 26mmF2.8の恐るべき解像感

          赤ズマロン28mm復刻版で軟調写真を

          「オールドレンズの復刻なので現代風な味付けはなされているとはいえ元来が階調を楽しむべきレンズであったのだ。そういう視点で次回は撮影してみよう。」と書いたことがあります。 今回M246に装着してもちだすときに、シャープネスもコントラストも±0にして撮影しました。 思った通り軟調の画がでてきました。 柔らかいが線は細いので解像度は十分あるようです。むしろシャープネスをかけてないほうが解像感があるな、と感じます。 ライカさまはハイコンでシャープな画、という先入観がありますが

          赤ズマロン28mm復刻版で軟調写真を

          Canon LTM(Leica Screw Mount) 50mm F1.2が写す表象世界と内面

          撮影して何がでてくるかわからぬこそいとおかし。 これがある種のレンズの特性なのですが、そのうちの一本のこのレンズをニコンZ6に装着して色彩のある表象世界を撮ってみました。 そのボケ具合がこのレンズ特性ではあるのですが発色にも注目すべきかも知れません。つねにモノクロームばかり撮っているので、じゃあ色のある世界はどうなのだろうという動機でした。 結果はやはり狙っていない「的」が射たれている気がしました。 そしてそれは意識していない視線を向けていない場所と点にこそその「的」

          Canon LTM(Leica Screw Mount) 50mm F1.2が写す表象世界と内面

          Canon LTM(Leica Screw Mount) 50mm F1.2で見えない的を狙う。

          オールドレンズ・ファンの方々はとうにご存知のレンズです。レンジファインダー型最終の7シリーズ用に1956年に開発製造販売されたものです。 わたしはこのレンズを幼馴染の友人から頂戴しました。十数年前のことです。爾来、様々なカメラに装着して使用してきました。 当初はそのまろやかでやさしい描写が好ましく思っていました。しかしある日、このレンズの創造性というかゲージュツ性に気付かされたのです。それはソニーのα7RIIで撮影したときです。 何か知らず、自分が意図したもの以外の美し

          Canon LTM(Leica Screw Mount) 50mm F1.2で見えない的を狙う。

          Summicron-R 50mm をEOS R6 とNikon Z 6で使ってみると

          どっちが使いやすいかといえば、やはりZ6ですね。とまず結論からいっておきましょう。 Z6のシャッター感覚とEVFの出来が秀でています。さらのMF拡大機能をFボタンに振り分けるとEVFを覗いたままで拡大できるのも善哉♬ で、撮影結果といえば、これもやはりZ6です。 エンジンとセンサー性能によるものと想像がつきます。R6はRFレンズでは不満はないのにアダプター遊びではいまいちでありますね。 で、作例を並べてうんぬんするのは趣味ではないので、ここではテキトーに羅列してみます

          Summicron-R 50mm をEOS R6 とNikon Z 6で使ってみると

          ボツ山崩し。2022年5月19日から24日分。Leica M Monochrom(Typ246)+Nokton 50mm F1.2 VM

          写欲のないときやデプレッシヴな状況下でよくやる、「ボツ山崩し」。しかし崩しても崩しても小さくならない山なのであります凹凸 昨年5月19日から24日にかけてのボツ山を発見。 いまではなぜボツ山に投げ込まれたのか不明のものもある。とりあえず、使えるな、というのを救出してみました。 今回は以上です。

          ボツ山崩し。2022年5月19日から24日分。Leica M Monochrom(Typ246)+Nokton 50mm F1.2 VM

          赤ズマロン28mm復刻版を見直す

          当初はその形に惚れてゲットしたレンズだったが、しばらくぶりに使ってみて、その性能に惚れ直した。 開放値 f5.6ということの製品的ではなく創作上の意味に気づいたのはベルリンでだったが、その後あまりもちだしていなかった。 ストレート・フォトグラフィーに特化してみれば実に使いやすいレンズなのだ。 そして撮影結果をよくみて見れば、階調表現は実に良いことに気づいた。これまでハイコンで撮ってばかりいたので気づかなかったのだ。 オールドレンズの復刻なので現代風な味付けはなされてい

          赤ズマロン28mm復刻版を見直す