見出し画像

県外の高校に行きたい!けど、私立高校じゃないとダメ?ーそんなことない!

みなさん、
「寮生活したい!」
「家を出て県外の高校に行ってみたい!」
と思ったことはありませんか?

私もその1人でした。
中学校2年生のとき、急に「寮生活がしたい!」と思い立ち、とりあえず『県外の高校に行きたい』で検索してみました。

スクリーンショット 2021-02-27 190917
こんな感じのページが出てきました。

出てきたページを見てみると、揃いも揃って「県外の公立高校に行くのは無理!」と書いてありました。

国立を除く公立高校は各都道府県や市町村の持ち物であり、運営費は都道府県民や市町村民の税金で成り立っています。
つまり保護者が税金を納めている都道府県の公立高校しか、その子供は受験資格がありません。

公立は、せめて親戚とかがいないと難しいです。
なぜなら、公立はそこの地域に住んでいる県民のための高校だからです。
(そこに税金をはらっている親の子どもという意味かな)
親元から通うことにはあまりこだわらない公立高校が多いと思うけど、親の住所は確認されるはずです。私立については可能だと思います。

県外の高校って私立しかいけないの??
金銭的な理由で私立高校の進学をあきらめる人も多いですよね。
県外の高校に行くには、本当に私立高校に行くしかないのでしょうか。


そんなことない!

「地域みらい留学」という制度があります。

検索結果の上位に出てきたものは2015年、2017年のものであり、少し古い情報です。

地域みらい留学とは、

都道府県の枠を越えて、地域の学校に入学し、充実した高校生活を送ること
簡単に言うと、出身県以外の都道府県にある公立高校に入学すること

つまり、過疎化・生徒減少などの理由から全国募集をしている高校に入学するということです。寮もしくは下宿に住みながら3年間を過ごします。

少し前まで山村留学や島留学と呼ばれていたものと同じ制度です。

豊かな自然に囲まれて、新しい仲間との出会いやここでしか出来ない体験が出来ます!そんな素晴らしい制度なのに知名度がないんです😭

過疎化の進む学校、と聞くと悪い印象を持ってしまう方もいらっしゃると思います。

でも、地域みらい留学に参加している高校は一味違います。
学校独自の取り組みを充実させたり、寮など生活環境を整えたり、県外生にいろんな体験をさせるべく地域の方が動いてくれたり、町全体で生徒のために動いてくれるんです。


今までの自分を変えたい、自立したい、目標が見つからない、ちょっとした好奇心。地域みらい留学を決める理由は様々です。

新しい環境で、不登校だった人やいじめを受けていた人も、地域みらい留学で青春を謳歌しています。

私も元不登校で、学校に行くことに毎日怯えていました。
ですが、スクールカーストのない平和な今の高校に出会って、今は毎日楽しく学校に通っています。

もちろん、ただ単に寮生活をしてみたかった子や、親におすすめされたから来てみた、という子もいます。

わたしの通っている高校では、『過去は問わない』という指導方針があります。今まで何があっても、どんな理由があってここに来たとしても、それは関係ない。
大事なのは、これから何をするのかだ、という考え方です。

まさに、地域みらい留学はそれを体現したような制度だと思うのです。

地域みらい留学先で撮った写真

地域みらい留学のメリット・デメリットとは?

地域みらい留学のメリットとしては

・みんなが顔見知り!嫌でも友達ができる
・少人数教育で先生に質問しやすい
・無料の公営塾で勉強をサポートしてくれる
・課外活動が充実!商品開発やイベントの企画などなど!
・行事盛りだくさん!寮生活で青春できる
・まるで小学生の頃のようなわくわく感!自然で存分に遊べる
・自分で自分のことができるようになる
・楽しい、とにかく楽しい

などたくさんあります。
学校ごとに違うのですが、私の通う学校はこんな感じです。

デメリットは

・体調悪くなったときは大変
・虫が多い
・都会が好きな人はかなりつらい
・中学校までの友達と会えない

などなど。
下の記事で詳しく書いているのでぜひ読んでみてください!


セルフ質問コーナー

私が地域みらい留学する前にあった疑問に回答していこうと思います。

Q 留学って名前につくくらいだし、結構お金かかるんでしょ?

A そんなことない!寮費は食費込みで1万円~6万円程度。
娯楽施設が少ない分、無駄遣いを防止できる!

ただ、都会に遊びに行くときは往復2000円くらいかかります。
帰省の交通費など、普通の公立高校よりはお金がかかるので、そこは親御さんと相談してね。

値段以上の経験ができると私は思っています。
ちなみに私のいる加計高校は朝夕食つき、電気・ガス代込みで月4万です。

Q 国公立大学に進学したいけど、地域みらい留学しても出来る?
A もちろん!少人数教育で毎年、国公立大学の合格者を出している高校もあります。なかには大学進学率30%の高校も!

Q 地域みらい留学をしてても、海外留学って出来る?
A もちろん留学できます!
学校ごとに違うので、お問い合わせしてみてください。修学旅行先が海外の高校、無料でアメリカに2週間ホームステイ出来る高校や、ドイツ研修が出来る高校もあります!
私も2023年夏から3か月間、デンマークに留学しています。
(詳しくは私の他のnote記事をぜひ読んでみてください!)


Q どの学校がおススメ?

A 全部の学校、それぞれの良いところがたくさんある!
まずは自分が何を重視しているか考えてみて。
勉強?課外活動?それともここにしかない部活?自然?
それをもとに、楽しそうだと思った高校をピックアップして、それからその学校について調べてみましょう!


Q 途中で帰りたくならないか心配。

A それが意外とホームシックにならない!
まったくならないと言ったら嘘になるけど、先輩や同級生の寮生と話していると、すぐ寂しくなくなっちゃう。
寂しくなったら、友達の部屋に突撃したり共有スペースに行ったりすれば大丈夫。
寮はとにかくにぎやかなので、寂しいと思う暇もないかも?

Q 親に反対された or 子供に行きたいと言われたけど反対‥‥。
A ちなみに私は親に泣いて反対されましたが、今では「よく今の高校探し出したね、偉いね」と言われるまでになりました。分かり会える日はきっと来ると思います。

親御さんも子どもを知らない地域に行かせるのは不安もあるとは思いますが、本人が行きたいと言うのなら信じて行かせてあげてください!


この記事は地域みらい留学が知られてない、もっとたくさんの人に知ってほしい!という気持ちで書きました。

確かに、この制度はすべての人におすすめ!というわけではないです。
やっぱり向き不向きがあると思うし、ある程度子どもの行きたいという意思がないと厳しいところもあると思います。

だけど、この制度を知っていると、高校選びの選択肢が広がることは間違いないでしょう。

日本のどこかに、あなたの輝ける場所はあるはず!
ぜひ地域みらい留学のHPから学校を検索して、あなたにぴったりの学校を見つけてみてください。

詳しい情報はこちら。

私も実際に沖縄から広島県の加計高校という学校に地域みらい留学していて、その様子をnoteにつづっているので、良かったらほかの記事も読んでみてください!

わたしが2022年4月から通って加計高校についてはこちらから➽

以上です。

読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?