【海外インターン3日目】彼らの日常には音楽がある
3日目の朝。
おはよう。
なんと!チョコレートのお粥がありました!
中央の黄色いマグに入っているのが、それです。
お汁粉にご飯を混ぜたような見た目で、味はチョコレート味のコーンフレークに似ている。
私は好きでした。おいしい。
朝食後は、NPO法人セブンスピリット様の事務所に移動。
本日のメインは、施設にいる人々との交流。
私は、またもや黒尽くめの格好で活動。
施設に到着すると、髪を金髪に染め、タトゥーをしたカッコいい現地のお兄ちゃんに
「オゥ!キュート!ニンジャ」と言われ、爆笑と幸せに包まれる。
子ども達の施設にて
またもや現地の彼らは、歓迎をしてくれた。
めちゃくちゃ良い子達。
何で彼らはこんなにオープンなんだろう。
*
彼らはオルガンを弾いて、歌ってくれた。
彼らの日常には音楽があって
いつもこうやって仲良く歌っているんだなあと感じた。
彼らは天使みたいで
その光景は教会で歌われる讃美歌のような
奇跡的な美しさがあった。
涙が出そうだった。
私は今まであまり動画を撮らなかった。
けれど、夢中で撮影した。
この空気感を持って帰りたい。
帰国していつもの日常に戻って記憶が薄れても、動画を見たらその時のことを思い出せる。
この世界があることを思い出すことで、生きる支えになると思った。
*
ホテルで同室になった女の子は、彼らの動画を何度も何度も再生していた。
「韓国アイドルに感動するのとまた違う。そういうのじゃないんだ。彼ら、すごく良い・・・!」
*
ちなみに、彼らのファッションも可愛くて、筋肉質で引き締まったボディに、ネックレスや、小さな鼻ピアスや、イヤリングを付けている。
それらが、時折光を反射して、薄暗い建物の中で、キラッと小さく光る。
彼らの精悍さと品の良さが絶妙にマッチングしていて、素晴らしくマーベラスだった。
抜群に似合うの!もうカッコ良すぎる!
肌感覚
施設から事務所へ移動し、子ども達とゲームをした。
途中で、ふわっ、と肩に手を置かれた。
肩に手を置いてくれた彼は
小さい頃、両親から虐待を受け、死のうと思って路上を彷徨っていた所、施設に保護されたという経緯がある人だった。
ストレートで大学生になったが、数年間小学校に行ってなかったらしく、年齢は日本の新卒の方よりも年上だった。
大変優しく、優秀で、私達のインターンの為に、インタビューに答えてくれたり、丸一日同行したりしてくれていた。
私はあんまり英語が話せないから、会話らしい会話はしていなかった。
なのに、寄り添ってくれたことに驚いた。
彼の佇まいは、暖かかった。
ずっとこうやって触れられていたいな、と思った。
安堵感の中で、体がゆるんで、心地よかった。
ふたりで海を眺めているみたいだった。
彼だって辛かった事があったのに。
何でこんなに穏やかで、暖かく、静かに接してくれるのだろう。
過去に囚われず、こんなにも素晴らしくなれる可能性があるんだ、と感動した。
彼らの微笑みは優しく、逞しさには包容力があった。
肌感覚で寄り添ってくれていた。
彼らの本心を感じて、ああ、テクニックでは人の心は動かないんだと思った。
この感覚を宝物にする。
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