人々はなぜクラシック音楽を聴くのか
こんにちは!最近少し遅れて五月病になっている気がするあみゅーじっくです。😅
今回は「クラシック音楽の存在」についてお話します。
みなさんはクラシック音楽を普段どのぐらい聞きますか?
普段からクラシック音楽に触れていないのであれば、全く聞かない人もいるかもしれませんね。なんなら学生時代の音楽の授業の時だけなんて人も。
でもクラシック音楽を学んでいる人じゃなくても、演奏会を聴きに来る人はいます。
ではそのような人は一体なぜ会場に足を運んでいるのでしょうか。
演奏会を聴きに行っている当事者ではないので、細かい理由はわかりませんが、理由として考えられることが1つあります。
それは「癒しを求めている」からです。
音が綺麗だから癒されるとか、そういう単純なお話ではありません。
忙しい現代でなかなか味わうことのできない「非日常」を求めているんです。
演奏を聴いている間、時間はゆったりと流れている。
例えば5分。
学校に行ってお勉強していたり、会社でお仕事していたりすると、たった5分の捉え方も人それぞれ。
5分待つのが苦痛な状況な人もいれば、5分なんてあっという間で分刻みのスケジュールで動いている人もいる。
でも5分の曲を聴く場合となるとどうでしょう。
みんな同じ空間に座っていて、同じ時間を共有している。
「音楽」が人々の5分の種類を統一する。
たとえその時急いでいようがくつろいでいようが、過ごし方は同じ。
みんな同じ5分という時が流れている。
つまり「音楽」が聞こえているときは、時間を気にする必要がない。
音の世界に、たとえ数分間だけでもワープすることができる。
これが現代の忙しい私たちにとって、どれだけ価値のある空間なのかはもう明らかです。
時間に縛られて日々行動している私たちは、どうしたってストレスが溜まります。イヤなことが無かったとしても、脳は疲れています。
そんなときにクラシック音楽を聴きに行くと、少しストレスフリーな時間を過ごせる。
だからみんなわざわざ会場に足を運ぶんですね。音源とかでもいいかもしれませんが、やっぱり生の音に勝るものはありません。
私たちは、会場独特の空気を味わいながら生の音を共有している、というあの空間に非常に価値を見出しているわけです。
音楽が非日常な世界に連れて行ってくれるのなら、別にクラシックにこだわらなくてもいいじゃないかという人もいるかもしれませんね。
じゃあ例えばJ-POPはどうでしょう。
音楽のジャンルの中でも圧倒的な人気を誇っています。
でもそれでもクラシック音楽を聴きたい!という人は絶えず存在する。
なぜでしょう。
これは時代の流れとJ-POPの関係に答えがあるのではないでしょうか。
最近どんどん新しいアーティストが登場して、オシャレな雰囲気のする曲、ノリの良い曲、様々な曲がバズっています。
でも共通して言えることが1つあります。
それは「テンポが上がっている」ということ。
少し前にバズっていた曲と比べてみても、明らかにどの曲もテンポアップしているんですね。
落ち着いた雰囲気の曲ですら、裏に8ビートのリズムが隠れていたり、流れを損なわないための音がMIXされていたりします。
これは現代の忙しい日本人に合わせて曲作りされているから。
いつもせかせかしている日本人の足取り、呼吸に絶妙にマッチしているんです。
だから、少ない音にたくさんの歌詞が振られていたりする。ボカロなんかが良い例でしょう。
ほぼ早口言葉のような歌詞でテンポも速い。
本来落ち着くことなんてできないハズの曲に、現代の私たちはなぜか親しみを感じ、安心感を覚える。
オマケに、現代の私たちの心情をリアルに描写した歌詞。
このような曲を好む人が増えていると思います。
そしてこのようなテンポの速い曲を、慌ただしい人で溢れかえっている電車の中で聞く。
つまり時代の流れは、クラシック音楽からどんどん遠ざかっているわけです。
元はと言えばクラシック音楽は、優雅に暮らす貴族たちが、サロンでのんびり語らいながら聴いていた音楽ですからね。
その後に様々な文明の発展を繰り返して、世界は息が詰まるような毎日に変貌を遂げた。
好まれる曲が変化しているこの現実は必然なわけですね。
曲がどんどん変化していく中で、クラシック音楽だけ違う動きをしています。
どれだけ慌ただしい世の中になっても、クラシック音楽の世界はあの頃のまま。ゆったりとした優雅な時間が受け継がれているんです。
だからこそ人々は、クラシック音楽の世界に流れるゆったりとした空気に惹かれる。
息が詰まるような毎日から解放されて、たまに呼吸を整えたくなる。
クラシック音楽は、人々が本能的に求めている穏やかさを満たしてくれる「心のよりどころ」みたいな役割を果たしているのかもしれませんね。
クラシック音楽はどこか敷居が高いという印象を持たれがちです。
時代が変わってもなかなかそのイメージが払拭されません。
この課題を何とかしようと奮闘している人は多くいますが、この課題こそがクラシック音楽のいいところだったりもします。
クラシック音楽は、人々が日常から抜け出して癒されたいときに、常に待っていてくれるようなそんなあったかい存在なのかもしれませんね。
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