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『きのう何食べた?』ケンジがパートナーとして優秀すぎる件

わたしの推しドラマTOP3に入るであろう『きのう何食べた?』
現在Season2が放送中だが、夫はまったく興味を示さないのが残念でならない。
ごはんを「つくってもらうほう」にこそ、観て感じてほしいドラマだからだ。

というのも、ケンジは「ごはんをつくってもらう側」として完璧な立ちふるまいをしている。
king of the 理想のパートナー
top of the ごはんをつくってもらうほう

理由は3つある。


積極的に手伝う

もしかしたらパートナーには台所に入ってほしくない人もいるかもしれないが、わたしはまったくそう思わない。
2本でも3本でも貸せるだけ手を貸してほしい。

ケンジは積極的にシロさんを手伝う。
料理ができなくたって、手伝えることはたくさんある。

・野菜を洗う
・食材をレンジにかける
・調味料を混ぜる
・使い終わったボウルやザルを洗う
・お米を研いで炊飯器にセットする
・ピーラーで野菜の皮を剥く
・大根をおろす

ひとつひとつの作業は数分程度だとしても意外と時間がかかる。手伝ってもらえたらどれだけ助かるか。


第一。
仕事でつかれているのは双方同じだろう。
「わたしは夕飯づくりをしているのですが、あなたはゲームですか。そうですか」と今にも口から出そうなところを、いつも缶ビールとともにぐっと飲み込んでいるのである。
…シロさんは思わないかもしれないけど、わたしはね。

別に料理を手伝ってくれなくてもいい。
洗濯物をたたむとか、ちょっと机を拭くとか、なにかアクションを起こしてくれれば溜飲が下がる。

ケンジはひとつも面倒くさそうにせず「手伝って」と言われなくてもみずから動く。マーベラス。

「おいしい」をちゃんと伝える

料理研究家のリュウジさんもこう言っている。
「おいしい」と言ったほうが料理は美味くなる、と。

ケンジは「おいしい」だけで終わらない。
「んふぅ~!この唐揚げ、外サクサクで、お肉やわらか~い!にんにくと生姜が効いてる味つけもさいこぉ~ぅ」

ライターとして嫉妬するぐらい完璧な感想である。
そりゃそうだ。台本を書いているのはプロの脚本家なのだから。
それに、テレビでは味や食感を伝えられないからケンジに言わせているのだと、わたしもそれぐらいわかりますよ。

制作側の意図を差し引いたとしても、やっぱり「おいしい」とか「下味が効いてるね」とか言葉にしてもらえると報われた気持ちになる。


さらにケンジがパーフェクトなのは、すべてのおかずに感想を述べるところだ。

以前、わが家でこんなことがあった。
その日は夫がめずらしく「これおいしいね」と言ったのだ。
どのおかずか聞くと、焼いた厚揚げに大根おろしを乗せただけのものだった。
「しょうゆでもポン酢でも、好きなお味でどうぞ」と。

がっかりした。
だってわたし、なんの味つけもしていないんだもの。

それだったらもう夕飯は野菜スティックにマヨネーズでも、ごはんに明太子でもいいんじゃないのかい。
わたしがつくる意味とは。

一品集中の「おいしい」だと、わが家のように地雷を踏むおそれがある。
ケンジほどていねいに感想を述べてくれとはいわない。
「どれもおいしい」のひと言でもずいぶん心象は変わる。

なお焼いた厚揚げに大根おろしをおいしいと言われて以来、夕飯づくりに対するモチベーションは低空飛行である。

片づけも手伝う

夕飯を食べたら動きたくない。
でもケンジはちゃんと洗いものも手伝う。

たとえ食洗機があったとしても、お皿を食洗機にセットするのは今のところ人間が動かねばならない。
手洗いだったらなおさら面倒くさい。

シロさんは食器を洗い、ケンジは食器を拭いている。

面倒な食器洗いを翌日に持ち越さないシロさんも、シロさんだけに任せきりにせず動けるケンジも優秀だ。

言葉にすること・動くこと

わたしも自分で食事の支度をするようになってようやく本当に気づいたが、毎日の夕飯づくりって思ったより大変。

献立を考えるのも買いものも含めると、かなり手間と時間がかかる。


仕事から帰ってきたら食卓に夕飯が並んでいる。
ソファに寝転んでYouTubeを観ているあいだに夕飯ができあがる。

誰かが自分のために時間と労力を使って支度をしてくれているからにほかならないし、まったくあたり前ではない。


ケンジのふるまいは食事を「つくってもらうほう」としてパーフェクトだ。
今週もまた金曜がやってくる。
理想のパートナーに癒されるのが楽しみだ。


今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたは「おいしい」のひと言、パートナーに伝えていますか。


ドラマ『きのう何食べた?』はこちら。


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