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「準備で人生終わっちゃうよ」というけれど

在宅で仕事をするようになってから、週の半分以上をまる1日よれよれのスウェットで過ごしている気がする。
外出して誰かに会う機会がないから、多くの私服がクローゼットの肥やしと化している。
リモートワーカーあるあるではないだろうか。

そうはいっても、おしゃれをすると気分が上がる人は少なくないだろう。
わたしもそうだ。

とくにわたしはスーツが好きだ。
結婚式やパーティーなどのフォーマルな場所に赴くとき、女性の場合はテロっとした艷やかなワンピースやドレスが一般的だろう。
でもわたしはあえてスーツで参上したい。
それだけジャケット✕パンツスタイルが好きだ。

いや、ジャケット✕パンツを身にまとう自分が好きだ。
ジャケットが活躍する秋~春はわたしにとってとくにおしゃれを楽しめるシーズンだ。


人生の目標のひとつに「スーツを仕立てる」を掲げている。
仕事でさえスーツを着る機会は滅多になくなってしまったが、だからこそともいえる。
だって毎日スーツを着る仕事だったら、たぶん傷みが気になってせっかく仕立ててももったいなくて着られないもの。
着る機会が少ないからこそ、フォーマルな場所やビジネスの場はもちろん、ふだん使いもできるようなひとそろえがほしい。

そして社会人2、3年目に買ったあまりイケてないスーツを処分したい。
やっぱりほら、1着もないというのはちょっとあれじゃない?
手持ちのジャケットはカジュアル色が強いし、だから処分できずにいるのよ。


オーダーメイドでスーツを仕立てられるお店はもう調べてある。
お金も貯めてある。
いつでも仕立てに行ける…のだが、まだ準備が足りない。

体の準備である。
「男性にとってスーツは胸板で着るもの」というが、わたしもスーツが似合う体型をととのえたいのだ。
スーツに着られるのではなく、スーツを着こなせる体に。
そのためには筋トレが必要だと考える。


この10月に晴れてジムに入会した。
しかし参加必須の新規入会者講習で訪れたきり、一度も行けていない。

なぜか。
まずパーソナルトレーニングを受けようと考えていたからだ。
トレーナーさんにトレーニングメニューをきちんと組んでもらい、正しいフォームを教えてもらってから通おうと。

しかしこのパーソナルトレーニングの申し込みがいちいち面倒で、スマホのChromeで画面を開きっぱなしのまま2ヵ月が経過した。

運動神経悪い芸人のわたしが我流でトレーニングをしたところで、果たして効果があるのだろうか?と思うと、まったくモチベーションが上がらないのだから仕方がない。


わたしにとっては
スーツをつくるために体づくり(筋トレ)が必要で、
筋トレを始めるためにはパーソナルトレーニングが必要。

準備のミルフィーユである。

なお、スーツを買おうと決めてから実はもう1年以上経つ。


「完璧に準備しようと思ったら、準備で人生終わるよ?」というけれども、別にわたしがパーソナルトレーニングの予約をしなかろうが、ジムに通わなかろうが、スーツを仕立てられなかろうが、誰に迷惑がかかるというのだ。

自らの最高ボディでスーツを仕立てたら、その体型を維持する努力のおまけつきなんだから、やっぱりここは妥協できない。

それに、そもそもなにかを予約するとか、約束の時間に間に合うように出かけるとか、そういったことに対してどうしても心と体がついてこなかったのだ。

パーソナルトレーニングをようやく予約できたことさえもはや盛大に祝いたいぐらいである。

さあ次はスーツを買ったことを祝えるように、張り切ってパーソナルトレーニングに行ってこよう。



今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたの「気分が上がる服」はどんな服ですか?

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