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がんばってしまう質

退院前日に上京し、退院翌々日まで滞在してくれた両親。
でも……


強い私

6歳下の弟がものごころついた頃からだったでしょうか。
ずっと母から言われて続けてきた言葉があります。

「あなたは強いから」

本当は強くなどない。
甘えん坊で、ずっとずっと両親にもほかの人にも甘えたい。
自分の未来のために上京を決め、上京の日が決まってからも、
両親と離れたくなくて、毎夜毎夜ベッドの中で泣いていました。

でも、そんな姿は見せられません。
「あなたは強いから」と言われ続けた私は、強くあらねば。
幼い頃からそう思い続けてきたのでしょう。
いつの間にか、人に甘えられない、頼れない、弱みを見せられない。
そんな人になっていました。

元気を装う

入院中、手術前日の手術説明と手術、退院に合わせて、2度上京してくれた両親。

我が家に自分以外に2名、寝られるスペースはあるけど、残念ながら布団がない。
なので、退院後は近隣のホテルから自宅に来てくれて、
一緒に散歩したり、買い物に行ったり、ごはんを食べたり。

本当に本当にありがたいと思っています。
でも、両親がいるとがんばってしまう。
多少しんどくてもしんどくないふりをしてしまう。
「もう大丈夫。だから安心して」といわんばかりに。

心配をかけたくない。
だから、強い私は、元気じゃなくても元気を装う。
両親が来てくれてうれしかったけど、しんどかった。

甘えよう

人を頼れない私は、入院時に決めたことがあります。

主治医や看護師さんには甘えよう。
我慢しない。

そう決めておかければ、痛みさえも我慢しかねない。
看護師さんは何人もの患者さんを担当し、お忙しいだろうから、
こんなことでナースコールしては申し訳ない。そう思いかねない。

決めていたおかげで、手術した日の夜も痛みを訴えるナースコールができました。

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