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見えない旅路。


その向こうに「なに」かあっても、「なに」がなくても、いい。
「なに」は、得ようとして得られるようなものではない。

まだ見ぬどこかへ飛び出して、いつもの生活に戻ったとき、はじめて自分の身体を纏う「なに」かに気づく。

それは、どこかの日常からわたしの日常へ、まるでタイムトラベルをしたかのような記憶の中に、この肌のまわりに、確かに存在している「なに」か。


その正体は、あなただけが知っている。
あなただけの記憶。


その正体を知りたくて、わたしは再び旅に出る。

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