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Hello World! 「港」のようなひとびとと、手漕ぎボートのわたし。|関門海峡見聞録 vol.02


2日目は土曜なのでコジマ姉さんとご一緒に「THE 夏休み」をすることに。

▼前日のこと


ゆっくり準備をしてフェリー乗り場まで歩いていると、パンチパーマ発祥のお店が。(ここら辺も含めて、MATCHAで書かせていただこうと思います。)

あまりにもファンキーすぎて外からパシャパシャ写真を撮っていると、ご主人が接客中にもかかわらず「中へどうぞ」と声をかけてくださいました。

店内にはいろんな絵画やアンティークなグッズが並んでいます。奥もいろいろあるから見てよとご主人が言うと、「そっちは物置だって。何考えてるかわからんこの人!」と奥さん(笑)仲睦まじい?!ご夫婦でした。

ご自身の服や帽子、靴にもペイントしているご主人。ですが、彼の髪型は…パンチパーマではありませんでした。(ちょっぴり残念)


船で関門海峡を渡り、ブランチをしに唐戸市場へ。

船で5分ほど。往復で800円です。

売り子のおばちゃん達に若干圧倒されながら、珍しいお寿司を調達。天気がいいので、海を眺めながら外で食べました。

下関に来たものの、ここで帰るのはなんだかもったいない気がして、とりあえず近くの唐戸商店街をふらっと歩いてみることに。

すると見つけた"創業支援カフェ"という文字。何だ何だと吸い寄せられていきました。中におられた方に話を伺ってみると、ここは下関市と商工会議所が運営する「ink」というインキュベーション施設。

相談窓口とクリエイターの作業スペース兼チャレンジショップがありました。

何かの基盤…?と思っていると、ここは元々パチンコ屋だったということが判明。山口大学の学生とリノベーションされたそう。


そこで数珠繋ぎにオススメしてもらったのは、今年の8月1日にオープンしたゲストハウス「uzu house」 あの安倍昭恵夫人もプロジェクトメンバーの一員として関わっておられます。

元々旅館だった施設を全面改修。費用の一部はクラウドファンディングで集められました。

ドミトリーや個室、デラックスルームなど様々なタイプのお部屋が用意されています。1人でも、友達とでも、ファミリーでも楽しめるゲストハウス。


1F・2Fはカフェ&バー、2Fベランダ席からの眺めはとても良かったです。

3Fはイベントスペース。1時間1,500円で貸し出されています。

4Fはシェアオフィスとドミトリー。

5Fはデラックスルームとドミトリー。

そして6Fのキッチンと屋上。

いろんな楽しみ方ができそうですね。合宿なんかもできちゃいそう。

たまたまおられた代表取締役のオキノさんに建物内を案内していただけました。(私1人じゃここまで案内してもらえなかっただろうな〜と。コジマ姉さんやっぱりすごいです。)


***


下関小トリップに満足したので、門司港へ戻ることに。果物屋さんのフルーツパーラーでスイーツをいただき、お土産を購入。


tunnelへ戻り、ひと休みしてから写真を撮りにうろうろ。

そして、6時からは友人が企画してくれた Welcome Partyへ。

会場となったのは旧門司文化服装学院の建物。なかなか味わい深い建物ですが、もうすぐ取り壊されてしまうのだそう。。

歴史ある建物はなるべく存続させていきたいですが、ポジティブな終わりの迎え方も見つけたいですね。

集まったのは、京都から来た私たちや門司港の方々など、総勢21名ほど。何も準備せず、片付けずですみませんでした。

知り合いはほぼいない、身1つ。

そんな状況でこれだけ楽しめるのは、やっぱりここの人たちがおもしろいから。ここで暮らす人たちが気軽に集まれる環境が、こうやってオープンになっていることもステキですね。

世代もバラバラ、職業もバラバラ。だからこそ「可能性」にかけてみたくなる。

北九州市立大 地域創生学群の学生ともお話しする機会があり、授業や活動について話を聞こうと思っていたのですが、少し私が話しすぎてしまったのかもしれません…。

でも興味を持ってもらえて嬉しかったです。また京都で会おうね。

私が「食べたい!」と言っていたものをつくってくださった工務店系シェフの方々、ありがとうございました。初めて見た瓦そばは、いろんなトッピングの旨味と汁がマッチしてとてもおいしかったです。

鯨肉は臭みがなく、歯ごたえばっちりでした(笑)

地域の美味しさはやはり、地域の食材と地域の方々によってつくられるものですね。


***


”そこで暮らす「人」との交流が、また訪れたくなる理由になる”

そんなことを改めて感じた2日間。またゆっくり行こうかな。そして、また京都でも会えたらいいな。

今回出会った方は、門司港の出身者もそうでない人も「ここをおもしろくしたい」という共通項で動いていて。でも、これから先ここにいるとは限りませんし、それを咎めることもありません。

ただ、これから先どこで暮らしたとしても、「ここで共に過ごした時間」は変わりませんしね。


そんな「時間」をアーカイブしていきたいな、と改めて思いました。

いつか物質としてなくなる時が来ても、同じ温度で思い出せるように。


何となくですが、まだ、どこの地域にも根ざしたくないわたしの中のわだかまりのようなものが少し、今回の旅でほぐれた気がしました。


(つづく)

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