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詩片#2 「人に生まれたばかりに人であることが苦しい」

今日の詩片

「人に生まれたばかりに人であることが苦しい」

そもそも大体人に生まれなければ、今抱えてるほとんどの苦痛も辛さも悲しみもなかった。そんなことを考える脳なんて持ち合わせてなかった。

前世のやつが動物だったか、人間だったか知らないが、輪廻転生でいうなら前世動物だったなら結構頑張ってくれちゃったから今僕は人間をやってる。
前世人間だったなら、そいつがあんまり頑張らんかったから、しょうもないことを悩んでる。

とかまあそんな前世の犬だか猫だか虫だか鳥だかおっさんだか何人だか知らないやつに文句を言ってもしょうがないんだけど、

生まれた環境とかに文句を言いたいんじゃなくて、ほんとたまになんで人に生まれちゃったんだろって思ってる。

人に生まれたからこそ味わえることがあるんだろうけど、にしたってその喜びだか幸せよりも遥にしんどいこと辛いこと不幸せが多すぎる。多すぎる気がしてるだけかもしれないけど、だとしたら多すぎる気がするようにできてるこの人間というめんどくさい生き物が嫌すぎる。

でも残念ながら、人間に生まれてしまうと来世も人間らしいので、来世の僕が「前世の俺何してくれてんねん」ってあんまり思わないで済むように、今世を頑張ってやろう。

そうだ、頑張ってやってるくらいのテンションでいい。

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