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アウトドアで行うインドアな活動の時間

キャンプ振り返り05

私は家族と年に数回キャンプへ行きます。息子が3歳のころからデイキャンプへ、小3あたりで泊まりのキャンプへ行くようになったので、かれこれ10年近く続けている趣味です。

キャンプ場では基本的に家族みな思い思いに過ごしています。と言うと聞こえはいいのですが、インドアな人々がキャンプ場で思い思いに過ごした結果、ほぼ全員がチェアかマットの上でボンヤリしたりタブレットをいじったりして過ごすことになります。

息子に対して「虫のいる屋外のトイレに慣れてほしい」と思ったのがきっかけで始まったキャンプなので、キャンプ場内での活動自体は何でもよいのかもしれません。発達障害からの感覚過敏で砂のザラつきや手についた食べ物のベタつきを嫌う息子に、「多様な感覚刺激に慣れるきっかけがあれば」と思ったのもあります。

キャンプ振り返り01

2歳ごろの旅行先の川で延々と石を並べて水をチャプチャプした息子なので、浅瀬の人工河川が流れるキャンプ場(のような公園のような場所)に連れて行き、水遊びをしつつ暑い中ホットサンドを食べました。暑いのになぜホットサンド?という謎のチョイスは、確か当時の息子がスルスルとよく食べる数少ない食べ物のひとつだったからだと思います。

当時の彼は「ホットサンド」が言えずに「ホテトサンド」と言っていました。と書こうとして、「どうだったかな。当時はまだそこまで話せなかったかもしれない」と首をかしげました。10年近く経って、いろいろな記憶が曖昧になっています。

そんな風に親が曖昧になっている間に息子は私の身長を超え、ひょろっと大きな少年へと成長しました。大きくなるにつれて川で遊ぶ時間は少しずつ減り、本を読んでいる時間が増えていきました。

小6の時点で既に私に背が並んだ彼は、昨年も相変わらずキャンプ場で本を読んでいました。

キャンプ振り返り02

メスティンでご飯を炊いて、肉や野菜(寒い季節はお餅も)焼いて食べるだけの夕飯。近年は備災キャンプとして行っているので、「少ないお水で洗えるように」という名目のもとにワンディッシュ。朝食や撤収作業後の軽い朝食は、買っておいた総菜パンかカップラーメン。たまに炊いたご飯とウインナーとインスタントみそ汁。

そんな雑なキャンプでも「焚火して外でご飯を食べてテントで寝るのが楽しい!」と息子は大変満足しているそうです。「11月は寒いからバンガローにしようよ」と提案しても「テントじゃなきゃキャンプとは言えない」と謎理論を打ち出してテン泊をもぎ取るくらいのアウトドア(でのインドア活動)が好きな中学生になりました。

テント内でウトウトしているところに「おかーさん!これ!!どうしたらいいの!!???」と網に入ったトンボと空の虫かごを突き出されたたき起こされたあの日々も緩やかに今へとつながっているのだとしたら、雑キャンも細々と続けた甲斐があるなぁ…と思います。そんな、これまでの我が家のファミリーキャンプの振り返りでした。


キャンプ振り返り03

※天気予測アプリで氷点下2℃だった朝、まだ薄暗い中で満足げにカップ麺を食べる息子の図

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※外では霜が降りていました

コーヒーを飲みに行ったり本や苗を買ったりすると思います。