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ダイエットで自分は変わる(43)モチベーションの源泉

僕は相変わらずアニマリスト的な生活を続けているし、日記のように同じことを繰り返し書くことも出来なくはないが、このテーマは本項でいったん終了する。何か大きな変化や必要なアップデートがあれば単発的に書くかもしれない。

モチベーションとそれに続く意志的な行動はどのように起こるのか。なんとなく心のうちから湧き上がってくる(比較的まともな)欲望というイメージがある。しかし、とりわけ飲み喰いといったよりプリミティブな欲求の発動は視覚や聴覚、その他の知覚入力がきっかけになっているというのが神経行動学的理解である。つまり、あれ喰いたいこれ飲みたいと欲望に流される、というのは欲望の対象を見たり嗅いだりしているからに過ぎない。これは重要なことである。

もう少し具体的にいえば、感覚刺激が大脳皮質で捉えられ、身体の調子(交感・副交感神経)や扁桃体の感情的な記憶を加味しながら、視床下部の腹側被蓋野(VTA)におけるドーパミン神経が情報をまとめあげて行動に結びつける。

https://www.science.org/doi/full/10.1126/science.adh8287?et_rid=35374646&et_cid=4961338

タイトル画像は最近数日の僕の体重変化を示している。週末は好きなパンを食べたり、友人とトンカツ屋で会食をしたりと糖質を摂りすぎたせいで、通常より2キロほど増加した日が何日か続いた。旧い友である彼は僕と会うときはトンカツと決めているようだ。僕も肉の甘み、香りを山もりの白米とともに堪能した。

モチベーションとは感性である。何を良いと思い、何を感じているのか、そういう経験の積み重ねがモチベーションをドライブし、結果的に今の自分を形成している。

「嫌いな食べ物」でさえ、その根底にあるのは心に湧き上がる嫌い「感情」ではなく、その食品が身体にアレルギーを起こした「経験」である可能性が指摘されている。
https://www.nature.com/articles/d41586-023-02179-3

僕たちには心の内に秘められた本当の自分のようなものは存在せず、ただ僕たちは感性を映し出す鏡にすぎない。

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