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D22 ロックダウンのNZで飛行士の視点で「アンダーコントロール」の定義を説明し、レベル3への期待を膨らませる

本日のニュージーランド、COVID-19新規患者は15人 総患者数1401人 回復者770人 死者は0人だった。

3週間半前、ニュージーランドは世界と比べて特異な位置にいた。首相はその時、タイト・ウィンドウという言い方をして、今動くか、傍観するかの二つの選択肢を国民に問うた。そして、ニュージーランドは動くことを選んだ。

首相はさらに、多くの国々が「遅く、小さく」動く中、ニュージーランドは「早く、大きく」動くことで、今日、我々はまだ複数の選択肢(オプション)を維持できている。と言った。飛行士の私には非常に腑に落ちる説明だった。複数の選択肢を持っている状態こそ、状況をコントロールしていることの証だからだ。

オプションを持つこと=アンダーコントロール

ちょっと話はいきなり脱線するが、常にオプションを持て、とは飛行士の世界では不変の金言なので、これをパイロットに引き寄せて考えて見たい。

下記は、先日私が飛行教官だったときに経験した不時着の話をしたときの文章だ。

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